私の住んでいる地域は雨が多い地域で、サンルームのある家がたくさんあります。かなり実用的な空間で、実際に私の自宅にもあり頻繁に利用しています。サンルームは良い点が盛りだくさんですが、デメリットももちろんあります。今回はサンルームの特徴を踏まえてメリット・デメリット、大まかな工事費用とビルトインで設置した実例も紹介したいと思います。
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サンルームの特徴
サンルームのメリット
サンルームのデメリット
サンルームの工事費用
サンルーム実例集
サンルームの特徴
サンルームとは光を取り込むために設置する空間の事をいいます。具体的な用途は、
■光をたくさん浴びることのできる空間でくつろぐ(日光浴)
■洗濯物を干す
等が挙げられ、実用面で言うと洗濯物を干す用途で使ってらっしゃる方が多いと思います。
また、設置タイプは2タイプあり、
■ビルトインタイプ
■後付けタイプ
ビルトインタイプは、建築時にあらかじめ部屋として設置しておくタイプです。またリフォームをして廊下などをサンルームにする事もできます。
後付けタイプは、建物の外側に設置するタイプです。主にアルミサッシのメーカーから発売されている商品を設置することが多いです。
サンルームのメリット
特徴の項でも少し触れましたが、1つ目として
■光がたくさん入る
光を取り込む事を目的としているので、家の中でも一番と言って良いほど採光率があります。
雨の日に洗濯物を干せたり、日光浴したりとユーティリティな空間と言えます。
■隣の空間の断熱効果が上がる
例えばサンルームの隣にリビングがある場合、リビングの断熱効果が上がります。
リビングが直接外部と接しないため、その分外気が伝わりにくく、光だけは通常の外部と接した場合と同等に入るようになります。
サンルームのデメリット
■外部温度に左右されやすい
夏は熱く、冬は寒くなりやすいです。理由は光を取り込むためにガラス張りになっていることが多いからです。ガラスの断熱性能を上げる対策もありますが、壁+断熱材の性能にはかないませんし対策にコストもかかります。
■手入れが大変
ガラスを多く使うため、窓拭きや窓の枠部分の掃除が大変です。大掃除でも窓の掃除って大変ですよね。
■雨漏りの危険性が高まる
こちらもガラスを多く使うため、屋根や壁よりも水の浸入の可能性が高まります。また、屋根に天窓を設置するケースも多く、壁だけに設置するよりも可能性が増します。
サンルームの工事費用
サンルームの工事費用ですが、建築時に盛り込まれた場合は建築単価+α(窓が多い、窓の断熱性能の強化)といった感じで設置費は比較的分かりやすいと思います。
後付けのサンルームの場合はメーカー品で規模・グレードにより30万~200万円といったあたりだと思います。洗濯物を干すだけなら低グレード品で良いかと個人的には思います。
※筆者の経験を元に、おおよその価格目安を書いております。詳しくは依頼先の専門家にご確認ください。
サンルーム実例集
実例1.マンションのリビングの一部をサンルームとして利用
リビングのコーナー部分をサンルームとして利用しています。リビングとして接しているので、洗濯物を干したりする家事動線も良く、利用頻度が高そうです。
実例2.観葉植物のスペースとして利用
サンルームに観葉植物を置くと植物の成長が良いだけでなく、空気の浄化や安らぎを得る効果が期待できます。お部屋にグリーンがあると癒されますよね。
実例3.天窓を利用した例
壁の窓からの採光よりも屋根からの採光をメインに取り入れた例です。壁の窓よりも光が均一に、かつ長時間得られるのでサンルームとしての効果を高めることができます。
サンルームはメリットやデメリットをしっかり理解して採用するのが良いと思います。建築時に設置する方がデメリットは少ないと個人的には思うので、あらかじめ計画に盛り込むのがオススメです。
また、サンルームは単に洗濯物を干す空間だけではなく、実例のように2つ以上の用途で使ったり、リビングや寝室・水まわりと一体的に使ったりすると使用頻度もかなり上がると思います。