2017/10/03更新1like3579view

著者:fumio

中古マンションは築何年が狙い目なの?事例とメリット、デメリット

新築マンションよりも安く手に入る中古マンション。しかし中古マンションを購入する時には耐震性やリノベにかかる費用など何かと心配がつきものです。築年数ごとに事例とメリットとデメリットをご紹介します。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

築10年未満 設備面で優れていてリノベにかかる費用が少ない!

築10年未満の物件は価格的には新築の8〜9割程度で出回ることが多いようです。外観や設備も新しく、既存のものを活用すればリノベにかかる費用も少なくてすみます。新築マンションにはない自分らしさや好みを取り入れやすいのも中古マンションの良さ。新築と変わりない強度と設備が8割の値段で手に入る分をリノベーションに回すことができます。

築7年のマンション。生活の中で感じる悩みを改善するために、部分的にリノベーションをした事例です。細かく間取りが区切られていて圧迫感のあったLDKを、壁を取り除き可動式の間仕切りにすることで開放感のある空間に仕上げています。
こちらの事例は築8年、設備も問題なくオーソドックスな間取りを生かしながら“好きな世界観”を実現するリノベーションに。妻の趣味部屋やキッチンに室内窓を採用するなど、ちょっとしたディテールを変えるだけでもワクワクする快適な空間です。
築8年、将来子供が巣立った後の暮らしを視野に入れてのリノベーション。
憧れの贅沢1ROOM! 築浅の物件だからこそ、躯体あらわしにしたコンクリートや配管もすっきりと新しく感じるインテリア。

築10〜20年 築15年以降はマンションの値段の下落率が落ち着き狙い目!

中古マンションは一般的に15年間は大きく下落し、その後は緩かに下降していきます。首都圏の築20年以上になってくるとほとんど値段が変動していません。(※表1参照)値段の変動が少ないことは住み替えを検討する上で大きなメリットです!ただし配管などの劣化が進んでいるのもこの頃。修繕状況や定期的なメンテナンスがなされているかなど確認は必要です。
築10〜20年のマンションもリノベーションをしてそれぞれ好みのスタイルにリノベーションされています。

築10年のマンション。
4人家族に十分な広さに加えて部屋の配置もよかったため、間取りの変更はゼロ。海に面したリビングや開放感のあるダイニングなど、住まいの快適性をそのまま生かしています。大掛かりな工事がなかったことから、思い入れのある内装に予算を配分することができました。
Belle‐ベルエ‐「天空の居心地」
築17年のマンションリノベーション。
住み慣れた環境であることと両親の近くの場所ということでエリアを決定。キッチンまわりや和室客間、収納などにこだわった、バリアフリー的要素だけではなく3世代がみんな快適に過ごせる住まいとなりました。
築18年、親子3人で作業ができるオリジナルキッチンが中心のリノベーション。
ダイニングからキッチンまでの壁には石張りのようなタイル仕上げ、天井はナラのパネリングを貼るなどコンクリート・タイル・木・漆喰に囲まれた、シンプルながらエスニックな要素を散りばめた空間に。

築20〜30年 注意!住宅ローン控除が適用されるのは築25年以内の物件

中古マンションを購入する上で基準とする年数はいくつかあると思いますが、ひとつは築25年以内ということ。それ以上になると住宅ローン控除が適用されません。不動産の価格としては落ち着いてきていて狙い目と言えますが、大規模修繕がいつ実施される予定なのかなど、修繕計画のチェックが必要です。

室内は築年数を感じさせないリノベーションの数々!

築約21年になるマンションのリノベーション。
LDKには下部を全面床下収納の5畳のコアガリをプラン。コアガリ部分の壁面も全面造付け収納にすることで大容量の収納スペースを確保しました。 コアガリ収納部分は”ノビルーム”という可動式の個室、季節やイベント等の 状況に応じて、空間の間取りをフレキシブルに変更できる空間に。
築約25年になるマンションのリノベーション。
部屋を細かく間仕切ってしまうのではなく、目透かし壁と布によって、部屋を分けながらも空間的にはつながるような、古い躯体を新しい材料で覆い隠してしまうのではなく、これまで過ごしてきた時間に寄り添う空間です。
蘆田暢人「元浅草の住居」
こちらも、築約25年になるマンションリノベ。
玄関土間や3m以上あるオリジナルキッチンが印象的。ガラス間仕切りの奥の部屋は仕事部屋でもベッドルームでもOKなフレキシブルな空間。床は無垢の床。水まわりは最新の設備にグレードアップ、暮らしやすさ満載の住まいに。

築30年以上 基準は1981年 それ以外は耐震性の確認を

中古マンションを購入する基準となるもうひとつの築年数は1981年。新耐震基準が施行された年です。もちろんそれ以前でもしっかりとした耐震性で作られたマンションもありますが、築年数が古いほど各設備の状況や建物の劣化状況などしっかりとした確認が必要です。さらに基本的には古いマンションほど管理費や修繕積立費が高額になってくるので、そちらも注意してください。

築35年、“普通っぽいけれどヒネリがある家”。
間取りは「帰宅したら土間クローゼットでコートやジャケットを脱いで、ウォークスルークロゼットで部屋着に着替えてキッチンでビールを取り、リビング・ダイニングでプシューっとする」という具体的な希望を叶えることに。便利な動線で住まい全体を整理しました。
築44年、道路側には緑が見える大きな窓が、玄関側には自然光の入る窓がある気持ちのよい住まい。
玄関側の窓の大きさに合わせて、入り口からリビングに伸びる廊下をプラン。2つの窓がつながって、明るい光と風が室内全体に届きます。部屋の中心にある「中央通り」に、いろいろな部屋や収納がテナントのように並ぶイメージのインテリア。
築年数別のチェックポイントをご紹介しました。大きく築年数のポイントを押さえて、物件探しの参考にしてくださいね!


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