2018/09/01更新1like5865view

著者:太田みお

暮らしやすい家づくりのヒント〜間取りづくり【心地よい暮らしのレシピvol.14】

この記事を書いた人

太田みおさん

料理家/ライフスタイルデザイナー。おもてなし料理とテーブルコーディネートの教室lifestyle atelier MAGNOLIA主宰。企業へのレシピ提供やコラム執筆も行い、「暮らしを美しく、心をゆたかに」をモットーに、食卓から幸せを創り出す活動を行っている。

10年住んだフルリノベ中古マンションから、注文住宅への住み替えを決意。夢のマイホームの完成までの実録を、隔週でご紹介しています。今回は、家づくりの入口である、間取りについて考えます。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

暮らしやすい間取りとは?

家づくりを考えたとき、初めに取りかかるのは「間取り」。
暮らしやすい間取りとは、どんなものでしょうか。家族構成やライフスタイルの違いによってさまざまなパターンがありますが、一方で家事動線など共通する課題もあるはず。

今回は、私が間取りを考えるにあたり、大切にしたいと思ったことをまとめてみます。


まず、わが家の家族構成とライフスタイルについて再度紹介します。

●夫婦2人+未就学の子供(男女)2人の4人家族
●夫は会社員/私は個人事業主でおもに自宅が職場。
自宅で料理教室開催・企業向け料理レシピ提案/撮影/コラム執筆・アロマテラピー教室開催・アロママッサージ施術などを仕事として行っています。

これまでのマンション暮らしの悩みは、私が料理教室やアロマ教室を行っている間、家族の居場所が家になく、外出してもらっているということ。新しい家では、私が仕事でお客さまを家に招き入れている最中でも、家族が気兼ねなくリラックスして家で過ごせる環境を確保したいと思っています。

私の家はプライベートな空間とパブリックな職場を兼ねる家になるわけですが、「家族の団欒」だけは絶対に大切にしたいと思っています。


間取りづくりに向けて、思い描く理想はいろいろとあるので書き出してみました。

1.エントランスに広い土間をつくる

まず、広いエントランスに憧れがあります。家に入ったときの第一印象ともなる場所ですし、お客さまのベビーカーなどを置ける十分なスペースも確保したいと思います。
スタジオパートスリー「西国分の家・N邸」

2.シューズクローゼット

靴だけでなく、子供たちが外で使うボールなどのおもちゃや防災グッズ、サーフボードなど大きめの荷物もさっとしまえる空間を確保したいです。

3.広いトイレ

来訪者が多い家なので、トイレは大切なパブリックスペースになります。飲食店やホテルなどでも、トイレが快適だと印象がよいので、わが家もトイレ空間は少し広めに、雰囲気よくつくりたいと思っています。
石川 英樹「橦木の家」

4.ちょっとした応接間

打ち合わせなどの来客時に、プライベートな空間に招き入れる必要なく、玄関近くで着席でさっと応接ができる空間があると便利です。

5.洗面所の近くにファミリークローゼット

家事動線については、本来はキッチン&浴室・洗面所などの水回りを集約させて、動線をラクにしたいところでしたが、都心の狭小地の3階建て住宅で、この希望を叶えるのは現実的に無理かな、と……。

せめて、洗濯物を洗う/干す/しまう、の一連の流れはラクにしたいと思います。
たとえば1階で洗濯を終え、それを2階や3階まで持って上がる……という動線は避けたい。できれば、洗濯機を置く洗面所の近くにもの干しスペースを設け、さらにそのすぐ近くにファミリークローゼットをつくりたい。
稲見 公介「朽ちる家」

6.1階に大きい納庫を作る

スーツケース、マッサージベッドや布団、ゴルフバッグなど、大きなものや重いもの、家の外に持ち出す可能性のあるものや1階の寝室周りで使うものは、1階に収納したい。大物をごっそり入れられる、大きめの収納庫をつくると便利そうだなと考えています。

7.ウェルカムキッチン&ダイニング

キッチン・ダイニングは、わが家の核となる場所。料理教室を開いたり、企業の料理撮影を行う場所でもあり、家族団欒の中心スペースでもあります。

核となるキッチン・ダイニングは、エントランスからの動線をスムーズにしたいと思います。キッチンは料理教室のことを考え、大勢で囲めるアイランドタイプで、長さ3メートルは確保したい。

8.キッチンのバックヤードスペース

食材のストックや日用品を置くパントリーとしての役割と、PCやプリンタを置くワークスペースとしての役割を持つ空間が必要です。料理をしながらスムーズにレシピ作成やコラム執筆、日々の事務仕事ができるようにします。
ギルド・デザイン一級建築士事務所「イタリア山レジデンス」

9.仕事中の家族の居場所、セカンドリビング

普段は家族団欒を大切にしたいので、メインのリビングとダイニングキッチンは同じフロアにして、目の届く距離感でつくりたいです。
料理教室で生徒さんを家へ招き入れている最中、家族がゆっくり過ごせる居場所としてセカンドリビングをつくれたら……と思っています。

10.LDKは高い天井で開放感を

LDKは、プライベートでも仕事でも一番長い時間を過ごし、お客様を招き入れることも多い場所。他の空間よりも天井を高く確保したいです。できれば吹き抜けにするのが理想。

11.少し広めのテラス

屋外での食事や、ちょっとしたガーデニングが好きな私。

アウトドアリビングとして使えるテラス空間が、LDKのあるフロアにあればいいなと思っています。暮らしを楽しめる幅がぐっと広がりますし、窓から緑が目に入れば、とても癒されそうです。

また、キッチンで出た生ゴミなどをさっと外に置ける場所としても、テラスは必要。

12. 寝室について

現在私たち家族4人は、川の字で寝ています。子供たちが小さいうちは子供たちの精神安定のためにも、夫婦の寝室と子供たちの寝室は同じフロアで、なるべく近くに確保したいです。
将来的には、男女それぞれの子供部屋を持たせたいと思っています。

13.子供部屋は必ずLDKを経由する

いずれ子供が大きくなったときに、帰宅した子供が、親の知らない間に玄関から部屋に入ってしまうのは避けたい。
必ずLDKを経由して自分の部屋へ入るという動線にすることで、家族のコミュニケーションを大切にしたいと思っています。

14.駐車場

車を持ちたいので、駐車場を確保する必要があります。
さて、14ものわがままな希望を挙げましたが、狭小地に建てる3階建ての家で、果たしてこんなにたくさんの理想を詰め込んだ間取りは実現できるのでしょうか!?

次回の掲載までに、建築家とのミーティングで間取りが決定する予定なので、どのような間取りになったのか、結果とこだわりポイントをご紹介したいと思います。


*今回使用した写真はすべて、自邸ではなく、イメージです。
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太田みおさん

料理家/ライフスタイルデザイナー。おもてなし料理とテーブルコーディネートの教室lifestyle atelier MAGNOLIA主宰。企業へのレシピ提供やコラム執筆も行い、「暮らしを美しく、心をゆたかに」をモットーに、食卓から幸せを創り出す活動を行っている。

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