「ヌック」が欲しい！参考になる間取りへの取り入れ方とプランニングのポイントは？

この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター＆ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

住まいには、家族でくつろげる空間も大切ですが、一方でひとりの時間を楽しむスペースも欲しいものです。ここでは、ヌックやゆったりと過ごせるおこもり空間をつくる上での、間取りへの取り入れ方やプランニングのポイント・注意点をみていきましょう。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

「ヌック」とは？居心地の良い小さな空間

間取りや空間に取り入れるヌックのプラン例

ヌックを設けるメリット

プランニングのポイント

「ヌック」とは？居心地の良い小さな空間

ヌックは、あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、心地の良い、隠れ家的な、こもれるような小さなスペースのこと。海外では、軽食やお茶などを楽しめる空間を指すこともあるようです。ひとりで落ち着くことができるスペース、家族や親しい友人とくつろげるスペースという意味合いもあるようです。

広さやつくりなど、プランニングは多様に考えられますが、ちょっとした空間を利用して居心地のよいプラスアルファのスペースを実現してみてはいかがでしょうか。

Cuestudio（キュースタジオ）

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間取りや空間に取り入れるヌックのプラン例

LDKの一角にスペースを確保

最近では、リビングやダイニング、キッチンがひとつの空間とするプランニングが多くみられます。比較的大きな空間の一角にこもれるようなスペースを確保するのもよいでしょう。小部屋のようにしたり、スクリーン等で目隠しを設けたり、小上がりにして床の高さを変えるプランも考えられます。

辻　秀易【ツジデザイン】

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廊下、階段下を利用する

家族が行き来する廊下や階段下を利用する方法もあります。小さなベンチを設けたり、椅子を置くだけでも居場所が生まれるでしょう。

株式会社ウィル空間デザイン

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子供部屋に

兄弟姉妹一緒の子供部屋であれば、それぞれに小さなスペースを確保するプランとしても。秘密基地のような空間にしても楽しいものです。

kurachiffon (クラシフォン)

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窓辺の一角にベンチを

明るい光が差し込む窓辺にくつろぎのスペースを設けるプランも人気があります。ベンチを設けた出窓のようにすることで、ゆったりとした時間を過ごすことができるでしょう。ソファを組み込んだプランもよいかもしれません。

比護結子

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ファミリーライブラリーを兼ねる

家族の図書館のような空間に腰かけられるようなスペースを設けておくのもよいものです。ベンチを造作したり、クッションを置くなどすれば、読書や読み聞かせのスペースとしても利用できます。

濱田猛

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ヌックを設けるメリット

このようなヌックやこもれるようなスペースを設けるメリットは、壁や扉で仕切られた個室ほどプライベートな空間ではなく、家族の気配を感じつつ、程よい距離感を持つことができること。自分だけの時間を確保することができること、などが考えられます。

宇佐見　寛

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プランニングにもよりますが、日々の暮らしにちょっとしたリズム、アクセントを生み出すこともできるでしょう。また、上手にプランニングすることで、デットスペースの有効利用となるかもしれません。

あえてヌックと意識しなくても、家族がくつろぐ場からつながる小さなロフトもこもる場所としてはよいかもしれませんし、畳を敷いた空間も落ち着けるスペースとなるでしょう。