ハロウィンが終わり、日本でもクリスマスのデコレーションが飾られ始めた頃ではないでしょうか。ロンドンはというと、実はもっと早くからクリスマス商戦が始まっていました。プレゼント選びにも余念がないようで……。今回は一足早く、イギリスのクリスマス事情を紹介します。
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10月から始まっていたクリスマス用ディスプレイ
クリスマスは恋人よりも家族と
押し合いへし合い、ロンドンのクリスマス見本市
10月から始まっていたクリスマス用ディスプレイ
ロンドンのクリスマスは早いです。それはもう、驚くくらい早い。写真は10月2日、中心部にある老舗の有名デパート「LIBERTY」(リバティ)で撮影したものですが、おそらく10月に入るやいなやクリスマス仕様にディスプレイが施されたのだろうと推測されます。「なぜそんなに早くから……」とちょっと信じられないかもしれないですが、そこには英国人のクリスマスに対する考え方が大きく影響しているようです。
クリスマスは恋人よりも家族と
クリスマスといえば、日本では、どちらかというとロマンチックな恋人たちのもの、あるいはサンタさんを楽しみにする子供たちのもの、といったイメージが強いですが、ここイギリスでは少し異なります。個人的な印象からいえば、イギリスのクリスマスは日本のお正月に近い。つまり、家族そろって大切な時間をともにする特別なイベントなんですね。私のまわりでも、イブの夜に実家に帰り、クリスマス当日とクリスマスの翌日(イギリスではボクシングデーと言われ、祝日にあたります)をゆっくりと過ごす人たちが多いです。
クリスマスには家族同士でプレゼントを交換し合います。それも一個や二個の話ではありません。家にやってくるであろう親戚の分も含めて全員にプレゼントを買うんです。そんなわけでクリスマスツリーの下に積み上げられたプレゼントの山をはじめた見たとき、僕は驚くほどのカルチャーショックを受けました。10月から百貨店でクリスマスの展示が始まるというのも納得です。
押し合いへし合い、ロンドンのクリスマス見本市
そんななか、先日「Spirit of Christmas fair」という大きなクリスマス見本市がロンドンの有名催事場でおこなわれていたのでその様子をのぞいてきました。1週間にわたって開催されるという長丁場のイベントで、ぼくが訪れたときは平日の昼間にもかかわらずかなりの盛況でした。各ブースにはクリスマス用のプレゼントが数多く陳列されており、どれも目移りするものばかり。子供用の服やおもちゃ、女性用のアクセサリーに男性用のネクタイからセーターまで、さまざまでした。当日はさすがにご婦人方が多く、ショッピングバッグを抱える姿をたくさん見かけました。それにしても一か月以上も前からプレゼントを買い始めるというのもすごい……。もう、熱気が違います。
会場には日本の爪切り、剪定ばさみのメーカー「SUWADA」(諏訪田製作所・新潟県三条市)も出店しており、まさか日本の製品に出会えるとは思わず、見つけたときはちょっとうれしくなりました。日本でも匠の技が光る一品を生み出す人気のメーカーですが、ここでも爪切りを中心に多くの人たちが購入していましたよ。
そういったわけで、どうしたって財布のひもがゆるくなる時期。僕自身は、今年も妻の家族に何を買うべきか頭を悩ませています。うーん、どうしよう!?