家づくりに役立つメールマガジンが届いたり、アイデア集めや依頼先の検討に役立つ機能や情報が満載!
アカウントをお持ちの場合
この収納に使われている材料は全て「端材」です。
端材とは、現場で木材を加工した時に発生する余り材のことで、通常は廃棄処分されるのですが、本計画ではそのゴミを資源として活用することにしました。
理由は二つあります。
一つ目は、とりあえず作ってみて、使いながらアップデートしたいから。
造作収納とは、使い方が固定していればきちんと設計するのが理想的ではあります。しかし汎用性を持たせた収納にすればするほど、中途半端な収納になってしまう点も否めません。
建主は、今ここにどんな収納が相応しいかは想像つかないので、住みながら考えたいと言っていました。
なので、すぐに解体できるようにしつつ、できるだけ「小分け」にした収納をつくりました。この形状をベンチマークとしてもらい、暮らしながら「ちょうどよいサイズ」の収納に将来的に作り替える予定です。
二つ目は、余分な造作コストをかけないこと。
造り付けの収納は一般的には「造作材」と呼ばれる仕上に使うような材料を用います。
上記の通り、ある意味「仮設的な」造作収納ですから、そのためにあまりコストをかけたくはありません。
よって、端材を利用することにしました。
このように、住まいとは暮らし始めの時が「完成」である必要はないのです。
この写真を見ている人におすすめ
注文住宅事例
面積:131.11㎡
費用:4500万円台(設計監理費含まず)
エリア:千葉県浦安市
完成時期:2018/11