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都心の狭小地における、「木と鉄のハイブリッド構造」を採用した、大空間を持つ住宅です。
短辺・長辺方向の条件に応じた構造を組み合わせ、純粋木造にはない大きな空間、鉄骨・RC造にはない、経済性+構造スケールを実現しています。「木」と「鉄」の特性を最大限に活かし、ハイブリッド構造から生まれる「新しい住空間」を提案いたしました。
敷地は、都内の閑静な住宅街に位置し、細長い(間口5m・奥行15m)短冊状です。 住宅への要望は、「ローコストであること」「ライフスタイルや家族構成の変化にフレキシブルに対応可能であること」そして「可能な限り大きな空間の確保」でした。
短冊敷地における住宅建築は、短辺方向の構造壁が要因となって、プランが大きく制約されます。RCや鉄骨ラーメン構造(剛接)により解決することも可能ですが、大きな柱・厚い壁が室内に現れ、コス トアップにも繋ります。
そこでこの住宅では、壁やブレースを取りたくない短辺方向は鉄骨造、 壁量がある長辺方向では木造としました。
これにより、短辺方向に構造壁を必要としないため、自由なプランニング、変化に耐えうる可変性が実現できました。また、長辺方向へ視界は開放され、通風・採光・景色の抜けを獲得しています。
また長辺方向に露出した細い鉄骨柱は、一定のピッチで連続し、小さな構造スケールで住空間を演出するインテリアとして空間に溶込んでいます。
都心部における都市構造・住宅事情より、短冊状の狭小敷地は多く存在しています。多くの予算、特殊・ハイスペックな構造を必要とせず、自由度の高いプラン、変化に耐えうるフレキシビリティを持った建築を、構造形式を工夫することで実現しました。