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設計、施工、土地・物件探しを担当
ご主人はプロのジャズトランペット奏者。
「気兼ねなく演奏出来る防音室」「レッスンが開ける環境」が大前提の物件探し。
インテリア関係のお仕事をされている奥様のセンスは抜群、
「予算内でつくる好みの空間づくり」が実現しました。
今回の記事では、リノベーションのこだわりポイントを集めました。
「 2014 リノベーション オブ ザ イヤーの『メルヘン(しあわせな家施工)』を見て、こんな風にしたい!って思ったのがきっかけです。」と奥様。
水色と黄色の色使いが印象的なかわいいデザイン。そのイメージに奥様のインテリアセンスがプラスされて、どこにもないFさんオリジナルのリビングダイニングになりました。
ブルーが好きという奥様。印象的なブルーのソファとイエローのチェアがポイント。淡い水色と黄色の壁が空間をやさしく繋いでいます。
TVの無いリビング、ここはお子さんの遊び場、白いおもちゃのピアノからかわいいメロディーが流れます。ソファから飛び立つ蝶たち、ちょうどいいボリュームで配された装飾品、計算し尽くされた空間コーディネートでありながら、穏やかでとても心地いい空間です。
大事な住まい選び、いろいろ思い描く希望はあるけれど、どこから始めていいか分からない。まずは物件選びに不動産屋さんに行くのか、建築士さんに設計してもらうのか…。Fさんも悩まれたそう。
「譲り受ける流れって大切。前の人がどうして手放したか分からないような物件もある中、ここは前の方がとても丁寧に住まわれていたことが分かる物件でした。そういうことって大事だなと初めて思いました。」
「裏事情を包み隠さず教えてくれて、まず見に行きましょう!と連れ出してくれて。なかなか出せなかった一歩が踏み出せました。」
初回相談で2時間くらいよくお話を伺って、どんなリノベーションの形が合うのか、それにはどんな物件がベストか…、全体を見通した上での「はじめの一歩」があります。 まずは「はじめの一歩」。
はじめはマンションで探していたFさん夫妻。しかしマンションは規約で教室などを開くことを禁止していることが多い。そこで戸建のご提案へ。
エリアにこだわりが少ないFさん、横浜全域で条件に合う物件をピックアップ。今回は幸運にも内覧1件目でいい物件に出逢えたそう。
限られた予算の中でこだわりの空間をつくろうと思うと、「格安な築古+フルリノベーション」を選びがちですが、「築浅+ポイントを押さえた部分リノベーション」で、こんなに素敵な空間ができました。
「駅からは少し離れていますが、歩くのは苦じゃないんです。」とご主人。どんな暮らしがしたいのか、何が重要か、自分たちに合った方法を選んでゆくことが大切なんですね。
「共働きですれ違ってしまうことも多いから、伝言板にしたいと思って。」とキッチン横の壁は黒板塗料でペイント。
水色と黄色の壁の間に入って、リビング空間を引き締めています。チョークで書いたイラストは奥様の手によるもの。この黒板はマグネットも付くペイントを施してあるので、メモや幼稚園のお知らせなんかもポンポン付けられます。下の方はお子さんの自由なお絵描き場所、シールをペタペタ貼っても大丈夫です。
リビングの床は無垢のカバザクラ、すべすべして足触りが気持ちいい。木目の表情もある樹種でありながらリーズナブルで密かに人気。
「床材でよく使われる「チェリー」「オーク」「ウォールナット」だけでなく、さまざまな樹種の床材を見ることができる床材専門店のショールームへ石田さんと一緒に行って、いろいろ特徴を聞きながら実際に見て触って「これがいい!」って決めてきました。」
無垢材だからうっかり傷をつけてしまっても削ってきれいにできるから、お子さんが元気よくおもちゃをいっぱい広げても大丈夫。自然素材のワックスで手軽にお手入れできて長く付き合える床材です。
キッチンはそのままに、背面のIKEAのカップボードは施主支給でコストカット。リーズナブルなIKEAの難点はパーツ購入方式なこと。納まりを計算して設計段階からお手伝い、ピッタリのサイズで納まりました。
キッチンカウンターは、奥様がDIYでタイルを貼ろうかぎりぎりまで悩んだところ。思ったより硬い塗膜だったので工事最後にサンダーで表面を削り取ることに。あとはDIYで白くペイント。
既存のキッチンを利用しても、周りのコーディネート次第で統一感のある自分だけの新しいキッチンができ上がります。
コンロまわりのタイル風の壁は、奥様のDIY。完成当時はレンガ風でしたが、最近タイル風に張り替えたとのこと。
白いタイルと目地のライン、ブラックで統一された調理器具まわりのポイントが美しいですね。
本物のタイルみたいですが、シールの壁紙なんです。
「白くても、油汚れもサッとひと拭きなので、いつもきれいキープです。」
もとは全面真っ白だったトイレ。片面をきれいなピンクのアクセントクロスにして、空間にメリハリをつけました。正面にはピンクに合わせてビビッドな絵を飾って、ポイントに。まわりがキリッとしてるから、便器まわりがより白く見え、清潔感が増します。
ペーパーホルダーの上の壁には動物のイラストシール、奥の配管隠しの芝生には陶器の羊さんを放牧。お子さんがトイレを嫌いにならないようにと、物語が生まれそうな楽しい空間づくり、お母さんならではのセンスが素敵です。
白い洗面台に爽やかなモザイクタイル。これだけで白いだけのサニタリーがぐっと爽やかな印象に。これは奥様と担当者2人とで一緒にDIYしたもの。
「モザイクタイル屋さんを一緒にまわって、これはもう一目惚れでした!」
DIY盛りだくさんのFさん邸。でも意外なことに「いろいろやりたいけど、DIYって、ちょっとおっくう…」って手を出しあぐねていたという奥様。
「リードしてもらって始めたら、どんどん楽しくできちゃって。まだまだ手を入れたいところがたくさんあるんです~」と満面の笑み。
まだまだ楽しみが待っているようです。
お客様が来たときに視線がいくようにと、やさしいアーチ型のニッチをつくりました。取材に訪れたのは6月。あじさいに「Welcome」のアイアンプレート、マリンカラーの貝が風にゆれて…、この季節にぴったりです。
季節ごとにアイテムを変えてお客様をお出迎え。このニッチの存在が、玄関を清々しい空間にしていますね。