湿度の高い日本の気候、住環境には風通しの良さがとても重要になってきます。住居の理想として「風通しが良いこと」という言葉がよく聞かれますが、それは一体どのように設計すれば快適に暮らせる家になるのでしょうか。風通しの良さを工夫した家づくりのポイントをご紹介します。
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▽ 目次 (クリックでスクロールします)
1.風通しが悪いと家はどうなってしまうのか?
2.風通しの良い間取りってどういうもの?どういう工夫をしたらいい?
3.風通しの良い家で快適に暮らそう。
1.風通しが悪いと家はどうなってしまうのか?
家の風通しの悪さで多く問題が起きるのは、結露・カビ・ダニの発生。
冬に多く発生する結露。室内の空気中に含まれる水蒸気がガラス窓などで冷やされることによって、サッシ周辺や壁に結露が発生します。結露を放置していると家具や建具が湿って傷んだり、壁紙が剥がれたりします。
また布団や服などの布類が湿気を吸いカビが発生、熱がこもるのでダニが繁殖。そしてそれらが原因となって住人にアレルギーや喘息が発症・・・と、そこに住まう人の健康と住環境に重大なダメージをもたらします。
特に湿気の多い地域や季節は油断がなりません。タンスなどの家具の裏、客用布団が収納されている押入れや頻繁に着ない和服がしまわれているようなクローゼット、洗面所の収納・・・日常私たちの目につきにくい場所で、何か問題が発生しているかもしれません。
皆さんの家の通風環境は今、どうなっていますか?
2.風通しの良い間取りってどういうもの?どういう工夫をしたらいい?
風通しをよくする間取りとして代表的な方法は、風の入口と出口にあたる窓や通風口を、お互いが対面になるように設置し、風が室内をまっすぐ吹き抜けるようにすることです。
風の通り道に背の高い家具や間仕切りがあると空気の流れを遮断してしまうので、配置を変えたり背の低い家具に変更するとさらに効果的です。
窓があっても隣家の壁が近くて風が抜けにくいという場合は、キッチンの換気扇を回したり、サーキュレーターを窓のそばに置くなど工夫をすると良いでしょう。構造上窓が一つしかない部屋の場合は、ドアを開けても空気が通ります。
もしも新築で家を施工したり、中古住宅のリノベーションを考えているのなら、新たに採用する窓の形にもこだわると風を効率的に取り込むことができます。
部屋がたくさんある間取りの場合は、室内窓を導入すると各部屋にも通気性・採光性を確保できるので検討してみましょう。
また最近は窓だけではなく、ドアにも換気機能があるものがあります。防犯・プライバシーを気にせず風通しの良さを確保できるような製品もあるので、通風環境の改善につながります。
3.風通しの良い家で快適に暮らそう。
風通しの良さは、住空間とそこに住まう人にフレッシュな活力を与えます。特にお子さんやご高齢の家族がいる家庭にとって、換気の良さが体調に直結します。
天気の良い日は、窓を開けて気持ちの良い風を部屋に入れましょう。時にはクローゼットや押入れの戸を開けて換気をし、布類の湿気をとることもおすすめします。除湿機やエアコンを使っても良いですね。
朝は忙しいからカーテンは開けても窓は開けない・・・それでは意味がありません。素敵なカーテンタッセルやウィンドチャイムを飾ったり、花やグリーンを飾るのも窓を開ける楽しみの一つになります。窓辺を楽しみながらフレッシュな風で家を満たしましょう。