2015/11/29更新3like2731view

著者:MS513

ご近所トラブルなんて絶対嫌!!「吸音」と「遮音」で静かな住宅へ

人は常に五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、嗅覚)で感じています。
危険を判断したり、不快感を覚えるのもこうした感覚によるものです。
その中でも人が生活する上で必ず発生するのが、聴覚を刺激する「音」ではないでしょうか。
心地よい音であるなら安らぎを感じますが、人が発生させる音は不快感となるものが殆どです。
そうした音を吸音、遮音して静かな住宅環境を作りませんか?

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

音の性質

音は空気中を縦波のように伝わる波動で、聞き取れる周波数帯域のものになります。
音の波長は光より長く、光とは異なる性質があり、透過や反射、回折によって伝わります。

例えば、高速道路には住宅地に接した箇所には防音壁が設置され、高速道路に近い場所では防音壁が走行する車両から発せられる騒音を遮断するために比較的音が抑えられます。しかし、少し離れた場所では音が回り込むために、走行する音は高速道路近くの場所よりも大きく聞こえたりします。こうした現象が回折となります。

また、低音と高音でも異なり、映画館やホールにおいては様々な音域が発生することから、音響解析により適切な吸音や残響だけでなく、周囲に音が洩れないよう設計されています。

音の性質を理解した遮音方法

住宅における遮音は材質によって特性が異なり、遮音の基準も集合住宅と戸建住宅では違いがあります。また、周波数帯域によって透過損失が違うことから、発生する音の音域を知る必要があります。

極端な例ですが、襖とコンクリート壁を比べた場合はどちらが音を遮断するでしょうか。
勿論、コンクリート壁となるわけです。
防音性能を向上させようとするなら、気密性の高い居室を作ることも可能ですが、全部屋となれば高額な費用となり、非現実的かも知れません。

音が気になる環境に家を建てる場合、遮音したい部屋を重点的に絞り対策をすることで費用を抑えることができます。具体的な対策としてはコンクリート、石膏ボードなどを使用した二重壁に十分な空気層を設ける、防音ドアと防音ガラス若しくは二重サッシとして空気の層を作ることで音の透過を低下させることができます。

音の性質を理解した吸音方法

前述では”遮音”について記載しましたが、もう一つ欠かせないのが”吸音”です。

小学校や中学校の音楽室を覚えているでしょうか。天井に穴の開いた板が張ってあったと思いますが、これは吸音天井ボードといい、音が反射(残響)しないためのものです。

コンクリート製のトンネルやガード下で大声を出すと響くことはご存知かと思います。また、浴室で歌うと上手に聞こえるのも反響によるものですね。

一方、居室内は壁紙やカーテン、家具などが吸音するため0.5秒以内に抑えられています。吸音は騒々しさを抑えて、会話や音楽を聴きやすくする重要な役目を持っています。

住宅設計をされる際には、インテリアに加え音響設計にも目を向けてみてください。
大沢宏「ピアノ室(防音室)のある家」
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