五月晴れの気持ちのいい日々はどこへやら。ついに今年もこの時期が到来しました……梅雨!
私はお気に入りの長靴を買ってから、雨の日がさほど嫌いではなくなりました。初代はAIGLE、今は息子とお揃いでHUNTERを愛用しています。
カフェまでの自転車通勤、さらには保育園の送り迎え。こういう時の雨は本当に煩わしいもの。けれども、雨の日だからこその特別な過ごし方や楽しみ方もあるはず!それに今は可愛らしいレインコートや傘、長靴を普段使いすることが当たり前になってきて、雨の日ならではのおしゃれを楽しむ人も増えたように感じます。
今回は、この時期ならでは。「雨の日」の過ごし方をお話ししてみたいと思います。
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雨の日のカフェ。
「おこもり感」を、感じる。
優しいジャズに包まれよう。
雨の日だから、出来ること。
雨の日のカフェ。
私の経営するカフェ「lamp」は、池袋と目白のちょうど中間地点にあります。
つまり、はっきりいって、駅から遠い!のであります。
にもかかわらず、雨の日にも足を運んでいただけるお客様には感謝の気持ちしかありません。
「雨の中ありがとうございます!」
すると……
「雨の日のカフェ、好きなんです」
……おお!
雨の日のカフェが好きだという方、結構いらっしゃいます。何を隠そう私がそのうちの一人。
雨の中、だんだん疲弊してくる気持ちに負けそうになりながら、なんとかたどり着いたお店。寒いしジメジメして、なんだかテンションも下がり気味……でも一歩店の中に入ってしまえば、静かな雨だれの響く空間にホッと癒されてしまうんです。これは晴れた日にはない感じで、なんとも不思議。まるで、優しい雨に包まれたかのような。
「おこもり感」を、感じる。
lampは古い木造の一戸建ての一部屋をリノベーションしたカフェ。
お隣の建物はコインランドリーで、ステンレスの太い配管が剥き出しになっています。
この配管、ちょうど雨樋の真下にあって、雨粒が落ちると音が響くんです。そしてその雨音が、なんというか、ちょっといい感じなのであります。
そう、音でいうと、トッタントッタン……。これが妙に「おこもり感」を感じさせて、心地よくて。
店内にいると、なんだか大雨が降ってきて大変だ!みたいな雰囲気になるのですが、そのやたら大きな雨だれの正体は、この配管に当たった雨つぶが奏でる音。新しい建物では味わえないこの感じ、もはやちょっとした名物です。
ちなみにその配管はこのキッチンの窓のすぐ裏手。ここからの景色、コインランドリーの壁しか見えないのですが、なぜだか絵画のような気がして、私は大好きです。
優しいジャズに包まれよう。
雨の日は、なぜだかジャズが聴きたくなります。その日の気分や雰囲気に合わせてかける曲をチョイスしているのですが、雨の日は気がつけばスロウなジャズを選んでいることが多い私。
他にも取り上げたいミュージシャンはたくさんいるのですが、特によく選んでいるなぁと思うのは、ブロッサムディアリーという女性ヴォーカルのもの。
ディアリーは1924年ニューヨーク生まれのヴォーカリスト。子供のような独特の声で歌う、永遠の少女、永遠のミューズです。
私は彼女の声が本当に大好き。一流であるにもかかわらず、ジャンクでポップな一面もあり、ときにはものすごくセクシー……そんな声の持ち主です。
響く雨だれの音や、濡れたガラス越しに揺らぐ景色を眺めながら、ホッと一息つく時間。そんな何気ない、でも大事にしたい時間に、彼女の歌声が絶妙にマッチします。
雨の日のお供に、ぜひ聴いてみてください。
雨の日だから、出来ること。
ほかにも雨の日ならではの楽しみ方が。それは、「雨の日の方が、綺麗なもの」を探すこと。
これからの季節、街路樹や生垣の緑はいきいきと輝きを増してきます。クモの巣に貼られた真珠のような雨粒もとっても綺麗。傘越しに感じる雨の音。そう、まるで「となりのトトロ」の有名なあのシーンのように。
長靴を履いて、お気に入りのカフェに出かける道すがら。そこには雨の日にしか出会えない、素敵な発見がたくさん待っている気がします。
いかがでしたか。雨の日は大変なことも多いけれど、素敵なことも多い。同じお部屋にいても、外の景色が雨だというだけで全く違った気分になるもの。せっかくだったら、ポジティブに雨を楽しむことが出来れば最高ですね。
「雨だから」を理由に、私も懐かしいあの人にお手紙を書いてみようかしら。