2018/06/15更新1like3873view

著者:太田みお

食空間コーディネートで彩る、おもてなし【心地よい暮らしのレシピvol.9】

この記事を書いた人

太田みおさん

料理家/ライフスタイルデザイナー。おもてなし料理とテーブルコーディネートの教室lifestyle atelier MAGNOLIA主宰。企業へのレシピ提供やコラム執筆も行い、「暮らしを美しく、心をゆたかに」をモットーに、食卓から幸せを創り出す活動を行っている。

私は、「しあわせな暮らし」は、「好きな人と美味しいごはんを食べる」ことと切り離せない、と思っています。大切な人を自宅に招いておもてなしするときに、食空間をどのように彩れば喜んでいただけるのでしょうか?
今日は、私のおもてなしの食空間コーディネートの一例をご紹介します。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

テーマを決めて、空間をコーディネートする

世の中にはさまざまなおもてなしのスタイルがあります。餃子パーティー、バーベキュー、大皿の家庭料理でわいわいと食卓を囲むスタイル、コース仕立てで一皿ずつ出すスタイル……。おもてなしの際にはお料理だけでなく、テーブルコーディネートや空間までテーマを決めて演出すると、ゲストはとても喜んでくれます。

今回ご紹介するテーブルは、「スペイン料理でおもてなし」をした際のもの。
スペインといえば、イメージカラーは国旗の色でもある黄色やオレンジかなと思いますが、テーブルコーディネートはあえて、爽やかで涼しげなグリーンをテーマカラーにしました。
日本はこれから蒸し暑い季節なので、テーブルの上だけでも涼やかに、爽やかな雰囲気で楽しんでいただきたいと思ったからです。

おもてなしの必需品1◆ウェルカムカード

歓迎の気持ちを込めて、ウェルカムカードを用意しましょう。

私はカリグラフィー(西洋習字)の技術があれば、ハンドライティングでさらっとおしゃれに書きたいなと思っていますが、今はパワーポイントのソフトを使い、好きなデザインとフォントを組み合わせたカードを手作りしています。

席に自分の名前があるだけで、ゲストは「自分のことを思い浮かべて用意してくれたんだなぁ」と喜んでくださると思います。このときにメニューカードも添えると、ゲストはその日のお料理への期待で、さらに心が弾むことでしょう。

おもてなしの必需品2◆テーブルクロス

その日のお料理や食器、テーブルのイメージを考えたら、私は次にテーブルクロスを決めることが多いです。食卓の面積の大部分を占めるテーブルクロス。これ一つで、食空間のおおよその印象が決まります。

具体的に決めるのは素材と色です。
テーブルクロスの素材は「麻=リネン」が最もフォーマルです。続いて「綿=コットン」。ポリエステルなど化学繊維が含まれているものは、すべてカジュアル扱いとなります。

私はリネンの柔らかい風合いがとても好きなので、よく使います。今回ご紹介するテーブルもリネンにしました。色はミスティグリーンという、淡いグリーンを選んでいます。

おもてなしの必需品3◆テーブルフラワー

テーブルクロスの次は、お花をイメージします。

テーブルフラワーは、そのときどきによって大きさも高さもテイストも数も違います。今回はグレーの花器に、ローズマリーなどのハーブやスペイン名産のオリーブ、キャベツなど、フレッシュな葉ものや実ものをまとめ、爽やかにアレンジしました。
10人掛け・長さ3mのテーブルなので、3セット用意しました。

おもてなしの必需品4◆ナプキンリング

コーディネートのイメージに合う既製品がないときは、自作しています。今回のナプキンリングは手作り。

まず、アジサイとローズマリー、ユーカリの葉を束にして、ミニブーケにします。さらに麻ひもで縛り、ナプキンリングにしました。

素材は、このようにアーティフィシャルフラワーを使うこともあれば、例えば夏のテーブルの際には、貝殻やヒトデモチーフのアクセサリーパーツを活用してリングを作ったりします。
この「手作りのナプキンリング」というのも、お食事の際に話題の一つになりますよ。

おもてなしの必需品5◆サイドボード上にテーマに合わせたアートを

テーブルの上だけではなく、食空間全体に意識を向けると、さらに素敵な時間になるでしょう。私はいつも、ダイニングテーブル横においているサイドボードの上に、食卓のテーマに合わせたアートを飾っています。

私は絵を描くことも好きなので、自分で描いてしまうことも多々。
今回はスペイン料理なので、スペインをイメージしたコラージュボードを自作しました。

地中海の夕日、サグラダファミリア、オリーブの木、石畳の町並み、ピカソ……。

私なりのスペインのイメージをパソコンでプリントし、画用紙にコラージュして貼り付け、1枚の額縁に納めました。
ここからは、以前に自宅でおもてなしした際の写真をご紹介します。

ハワイ料理でおもてなししたときには、海のポスターを貼ったり……。
タイ料理のときには、木彫りの壁飾りを立てかけたり……。
クリスマスのときにはツリーを飾り、リースの絵を描いて飾ったり……。

おもてなしの必需品6◆テーマに合わせて選ぶ音楽

私は、食卓のテーマに合わせて音楽もセレクトします。というのは、前職がレコード会社の音楽ディレクターだったので、音楽も手を抜くわけには……(笑)。実際、BGMによってその場の雰囲気がぐっと変わるので、音というのは意外と大切です。

毎月定額でいろいろな音楽を手軽に楽しめるサービスがありますよね。私はそのサービスを使って、食卓のテーマに合わせて気軽に検索し、セレクトしています。

今回はスペイン料理なので、フラメンコギターをBGMに選びました。お食事をしている間、まるでスペインに遊びにいったかのような気持ちになってくれたらいいな〜と思っています。

あとは、テーブルにお料理をのせるだけ!

さあ、あとはお料理を用意してゲストの到着を待つだけです。
人生の時間は有限です。好きな人と一緒に過ごし、おいしく楽しい食事を一緒にとれることに感謝して、最高の時間を過ごしてください。

その最高の時間をより鮮やかに記憶に残し、また盛り上げてくれるのが、食空間のコーディネートというひと工夫だと思っています。
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太田みおさん

料理家/ライフスタイルデザイナー。おもてなし料理とテーブルコーディネートの教室lifestyle atelier MAGNOLIA主宰。企業へのレシピ提供やコラム執筆も行い、「暮らしを美しく、心をゆたかに」をモットーに、食卓から幸せを創り出す活動を行っている。

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