皆さんはモールディングをご存知ですか?聞き慣れない方も多いかもしれませんが、インテリア・内装業界では広く知られており、特に海外テイストのインテリアに仕上げたいときには欠かせない装飾材の一種です。ここではモールディングをインテリアに取り入れるときのポイントを、事例を見ながらご説明したいと思います。
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モールディングってどんなもの?
白いモールディングを際立たせフレンチに仕上げる
家具もコーディネートしてクラシカルに
大空間に取り入れるとゴージャスさを表現できる
壁だけではなくカップボードや窓枠にも
モールディングってどんなもの?
モールディングは、写真のような天井と壁の取り合いによく使われています。この場合は壁の上部についていますが、壁と床の取り合い部分(巾木と言います)や、窓の周囲などの飾りとしても使われます。そして案外身近なところで見ることができ、街のアパレルショップや雑貨店、飲食店の内装をよく見まわしてみてください。店舗では特に多用されていますのできっと見つける事ができるはずですよ。
さて、このモールディングのデザインはもともと西洋の古典建築の装飾に端を発しています。そのためインテリアに色合いを考慮し取り入れることでアクセントとなり、一気にお部屋が西洋のテイストに変わります。日本建築で装飾といえば建具の欄間だったりしますが、絵画のようなポイント使いの装飾とは違い、幾何学的で立体感のある模様(または線)の連続で部屋全体につながりを持たせてくれます。
白いモールディングを際立たせフレンチに仕上げる
まず目を引くのは、天井と壁の取り合い部分にアール加工が施された白い大きなモールディング材だと思います。さらによく見てみると、ドア枠などの開口の周囲や巾木(床と壁の取り合い)にも白に統一されたモールディングが使用されていることに気が付きます。天井を濃いグレーにすることでモールディングを引き立たせ、とてもシックなフレンチスタイルに仕上がっています。
こちらも白いモールディングを使用していますが、壁と天井のクロスの色合いが先ほどとは反転しています。まったく違う雰囲気になりますよね。床にテラコッタ風のタイルが敷かれ南仏を思わせる雰囲気です。
家具もコーディネートしてクラシカルに
もともとクラシックな家具をお持ちの方なら、このように天井際にモールディングをプラスすることで更にフレンチシックに仕上げることができます。
大空間に取り入れるとゴージャスさを表現できる
こちらは床材に大理石を使用していることと広い空間であること、さらにモールディングを取り入れていることでゴージャスな雰囲気に。他の装飾は最低限にし、全体的に控えめなカラーコーディネートにしている上品な空間です。
壁だけではなくカップボードや窓枠にも
モールディングをインテリアに取り入れる要素は、これまでご紹介したような形だけとは限りません。こちらの事例のように右手のカップボードなどにモールディングを使用するとそれだけでヨーロピアンテイストに仕上がります。
こちらは窓枠に使用されています。壁紙とも相性抜群でこの部分だけみてもお部屋全体が英国調なのだろうと想像できますよね。
このようにモールディングはお部屋のさまざまな箇所でその雰囲気づくりに一役買ってくれているのです。
ご紹介したように、モールディングはさまざまな形で海外のインテリアを表現してくれることがお分かりいただけたかと思います。しかし一番重要なのは部屋全体のバランスで、ただモールディングを取り付ければよいというわけではありません。モールディングを強調するために壁紙の色合いを考慮したり、調和させるために他の家具もコーディネートしたりする必要があります。それには専門的な知識が必要ですので、興味がある方はぜひ建築家や工務店など専門家に相談してみてください。