住まいは、住む人のライフスタイルに対応するなフレキシブルものであるべきです。特に子供部屋については、ライフスタイルによって使い方の変化が顕著なため、計画には工夫が必要です。今回は、子供部屋の考え方や事例を紹介します。
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子供部屋の広さはどれくらい?数はいくつにする?
子供部屋の位置は?動線計画は?
子供部屋の分節方法
家具で仕切った子供部屋
リビングの延長としての子供スペース
子供部屋の広さはどれくらい?数はいくつにする?
子供部屋の広さは、家族の状態や将来の計画により決定するものです。そのため、テンプレートはありませんが、基本的には以下のように考えるとよいでしょう。
1.子供の人数
子供は授かりもの。ある程度の数の伸びしろは必要です。
子供2人で計画している場合は、「子供部屋2部屋+子供部屋に変更可能な客間」で計画するか、3分割可能な広さの部屋を1部屋設けて、造り付けの家具で仕切る計画などで対応するのがよいでしょう。
2.子供部屋の使い方
子供部屋の主な用途は勉強と就寝。それに加え、趣味のためにも使うことがあるでしょう。
そのため、必要最低限のベッドや勉強机、収納スペースを確保し、その後は家全体のバランスを見ながら付加していきます。
3.子供が巣立った後の使い方
家全体の寿命で見れば、子供部屋を「子供のための部屋」として使用する期間は半分にも満たないでしょう。
そのため、「子供が使わない子供部屋」の使い方を考えることはとても重要です。
つまり、子供部屋は複数設けるよりも、ひと部屋を家具などで分節した方が、将来的な自由度が高くなります。分節方法については後述します。
子供部屋の位置は?動線計画は?
家の中で、子供部屋の位置はどこがよいでしょうか?
日中の子供の使用や、子供が巣立った後の利用も考慮すれば、日当たりのよい南か東にするのがよいでしょう。
また、子供部屋は子供が学校にいる日中には、洗濯物などの乾燥室としても利用できます。それを考慮すると、南面がよいと言えます。
一般的な住宅は、リビングと子供部屋が別フロアにあるため、階段が主要動線となります。
子供部屋への階段動線は大きく分けて以下の2種類があります。
●玄関から直接階段→子供部屋に至る動線
メリット:子供の動線がスムーズで、来客時にリビングのお客さまと子供の動線が交錯しにくいです。
●玄関からリビング→階段→子供部屋に至る動線
メリット:家族が顔を合わす機会が増え、自然とコミュニケーションが生まれます。
子供部屋の分節方法
子供部屋を分節する方法には大きく分けて3種類あります。
1.木下地組による間仕切り
必要に応じて木下地を組み、ボードなどにより仕切ります。
非耐力壁なので簡易な構造で十分。間仕切り壁として必要な強度を確保できます。
2.建具による間仕切り
あらかじめ建具の枠を設置し、分節時にはめ込む仕様。居酒屋などの個室仕切りのような考え方です。
3.家具による分節
キャスターなどを設けた机や棚などを用いて分節できる仕様。レイアウトの自由度が最も高いです。
家具で仕切った子供部屋
ここからは事例の紹介です。
取り外し可能な家具で仕切った子供部屋です。
子供の数や使い方にフレキシブルに対応しやすいシンプルな設えのため、子供が巣立った後も趣味室などの用途に転用できます。
リビングの延長としての子供スペース
子供スペースがリビングと隣接しているため、コミュケーションが取りやすくなっています。
また、柱・梁が現しの仕様となっているため、将来的には間仕切り壁の増設を簡単にできます。
子供が巣だった後はそのまま客間として使用したり、再び間仕切り壁を取り除けば、リビングの延長のフリースペースとして使えます。
子供部屋は特殊な居室で、生活に寄り添い変化していく空間です。これから使う子供、さらにその先使う家族を想像し、検討してみてください。