2018/11/03更新0like1543view

著者:ひつじワークス

防災対策についてもう一度考えてみよう!- 守りたいのは家族の命! -

災害への備えは万全ですか?「時間がない」「お金がない」「収納する場所がない」「備えるモノが分からない」…そんな思考の背景には、「でも、きっと大丈夫」という心理があるのかもしれません。しかし、”その日”はいつ来るのかわかりません。明日かもしれない!
今回は、災害対策に不安を感じる方が、在宅避難を可能にするための備えをご紹介します。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

住まいの安全性を確かめよう

■建物診断を依頼しよう
木造戸建ての耐震性能は1981年以前/以降、また、2000年以前/以降で異なります。これは建築基準法が改正され、耐震基準が変更されたからです。

多くの行政が耐震診断の相談窓口を設置していますので、一度相談してみましょう。屋根材の落下や外壁の崩れ、塀の安全性も要チェックです。
■室内の安全性を高めよう
不要な物のない家は、災害時の安全性が高いといえます。しかし、そのようなお宅でも、大きな家電はいくつもあるでしょう。

大画面テレビや大容量の冷蔵庫が地震で動くことはありませんか?重いオーブンレンジが空飛ぶ凶器になるかもしれません。家具・家電は固定が必須です。

防災備蓄品をそろえよう

■備蓄するべきものを知ろう
災害時に不足するものは、水、食糧、情報、睡眠のスペース、トイレ、浴室(体の清潔を保つための場所)、プライベートな空間などがあげられます。
在宅避難が可能であれば、この多くのものが充足でき、心の健康も守られます。

■備蓄品の必要量を知ろう
災害でライフラインが被害を受けた場合、内閣府の想定では、必要最低限の暮らしを取り戻すのに2か月近くもかかると言われています。
災害備蓄には最低3日分、できれば7日分の水と食料を確保したいですね。

■防災備蓄品を収納しよう
防災用品の収納には大きなスペースが必要です。しかし、それらを収納する際、一か所に集中して収納する必要はありません。
避難動線を考慮しながら分散して収納するほうが、取り出せなくなるリスクを軽減できる利点もあるのです。

参考:内閣府/防災情報
■食糧はローリングストックを習慣に
近年、食糧の備蓄には「ローリングストック法」が推奨されるようになりました。
これは普段から食べている缶詰やレトルト食品を多めにストックして、回転させるように補充しながら管理するという方法です。

備蓄用に購入する際には、1年~5年くらいの賞味期限で食べておいしいと思う保存食を中心に選びます。
ガスが使えない場合に備え、調理用のカセットボンベは15~20本ほど必要です。ぜひ普段のお買い物の中で習慣化してみてください。
■たっぷり水を備蓄しよう
災害備蓄で最も重要なものは水です。
7日分の飲用水は1人21リットル、500mlのペットボトルで42本、4人家族ならば168本も!生活用水も合わせると、備えるべき水の量は膨大なものになります。

これらの水を、計画的に、分散して、生活用水もローリングストックをしながら備えることが重要です。設置場所があれば、雨水タンクの利用も考えられます。
■玄関に防災リュック
非常持出袋は今すぐに持ち出せますか?家族の人数分ありますか?ぜひ防災リュックは玄関に置きましょう。リビングの方が外に逃げやすいのであれば、そちらに置いてもいいですね。
壁には避難所までのマップを貼っておけば、いざという時に役立ちます。
■寝室にはスニーカーと懐中電灯
夜間の被災の場合、暗がりの中で停電や火災、瓦礫やガラスによる怪我などから身を守る必要があります。

日頃から寝室はシンプルに、照明は落下の心配がなく軽いものを。枕元にはスニーカーと懐中電灯を備え、乾電池は枕元にもストックしておくと安心です。
■トイレに備えを
避難所で困るのがトイレの問題です。わが家のトイレが一番!と思っても、使い慣れた水洗トイレは水が止まってしまうと使用できなくなります。

しかし、非常用トイレを常備しておけば、被災直後から水が止まっていても使えます。
非常用トイレと一緒に、トイレットペーパーを少し多めにストックするなど、簡単な習慣でいざという時に備えられます。保存期限がないものなので、1度備えておけば安心が続きますね。
■ペットとの避難を考えよう
東日本大震災以降、ペットも同行避難が勧められるようになりました。

日頃からペット用品の備蓄もローリングストックで備えましょう。避難時に必要なリード・ハーネス・ケージなども、ペットと一緒に使い慣れておくことも大切です。ケージの置き場所も、モノが落ちてこない安全な場所を選んであげてください。

参考:環境省/ペットの救護ガイドライン

見えないけれど不足するモノに備えよう

■情報の集め方について考えよう
私たちは災害時にスマホを通して情報を得ます。
しかし、デマや誤った伝聞も混在し、絶対ではありません。スマホを過信することなく、電話がつながらない時に家族と連絡を取る手段をあらかじめ決めておきましょう。

また、災害時にローカルの正確な情報を伝えてくれるラジオは頼りになる存在です。災害時にも使用できる防災用ラジオを、ひとつ用意しておきましょう。
■心のゆとりを与えてくれるものを準備しよう
日常の何もかもが失われたような気持ちがしたとき、疲れた心をほぐしてくれるものがあれば、小さな希望が灯ります。

アロマオイルやハンドクリームは、小さくても効果的。子供用には懐かしい童謡集やアナログのおもちゃを。お年寄りと楽しむこともできますね。
昔は「災害は忘れたころにやってくる」と言いました。しかし近年は、まだ記憶が新しいうちに次の災害がやってきます。いつの時代も変わらないのは、災害は突然やってくるということ。

災害の多い日本で、住まいを守りながら「その日」に備えることは容易ではありません。でも、多くの経験が備えに必要な知恵を与えてくれています。
「できればやっておいたほうがいい」のではなく、備えを日々更新しながら、今すぐに実践しましょう。
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