日本の住宅では一般的とはいえない地下室ですが、最近はコーポラティブハウスやマンションなどで、半地下や地下のお部屋を見る機会が増えてきました。欧米では広く普及していますが、実際地下室ってどうなんでしょうか。事例を見ながらメリットとデメリットをご紹介します。
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容積率が緩和され、家を広く作れる!
遮音性能が高く思いっきり趣味を楽しめる
温度が一定なので食品の保管に便利
あらゆる災害に強く頑丈!
ではデメリットは?
容積率が緩和され、家を広く作れる!
土地にはそれぞれ容積率が規定されており、土地に対して建てられる面積が決められています。しかし地下室の規定に該当すれば、なんと延床面積の1/3までが容積率算定の際緩和され、地下を作らない場合よりも家を広く建てることができます。狭小地を有効活用するにはぜひ活用したい制度です。
遮音性能が高く思いっきり趣味を楽しめる
遮音性に優れた土に囲まれた地下室は、防音効果が抜群の空間。誰にも邪魔されず楽器の練習をしたり、音楽を大音量で聞いたり、地上階ではご近所を気にしてできないこともやり放題です。
大きなスピーカーのある地下室。
時間を気にせずいつでも思いっきり練習できます。将来はバイオリニストかも?
温度が一定なので食品の保管に便利
貯蔵庫としても利用されることの多い地下室。理由は一年を通して温度が一定で管理しやすいためです。
食品の中でもワインは保管が難しく、温度、湿度の管理のほかに直射日光や振動にも注意しなければなりません。ワインセラーが地下に作られることが多かったのは、それらの点で地下が適しているからです。
あらゆる災害に強く頑丈!
地震や台風、竜巻など自然災害の驚異はいつも隣にあります。地下室は地上にある建物よりも災害に強く頑丈です。
ではデメリットは?
頑丈で便利な地下室ですが、ではデメリットはどういう所でしょうか。
まず一つ目は明るさの問題。貯蔵庫などにせず居室にする場合は、採光を気にする方もいると思います。地下室というと窓のない薄暗い空間を想像しがち。しかしそんな地下室像は過去のものです。居室が地下にある場合は、ドライエリアを設ける場合が多く、地下でも事例のように自然光が取り入れられ明るい部屋にすることが可能です。
ドライエリアとは…建物の外壁を囲むように掘り下げられた空間のこと。採光や通風のための空堀り。
二つ目のデメリットは湿度の問題。特に夏場は湿気がこもりやすくなりカビなどが発生しがちで、十分な換気計画が必要です。
さらに湿気だけでなく、水漏れなどがしないよう防水対策をきちんと行っておく必要があります。雨の多い日本、地下室を作る場合はこの点に注意が必要です。防水対策のための費用がかさむこともデメリットの一つです。
地下室の事例をご紹介しました。家を広く作れる、趣味を思いっきり楽しめるなどメリットもたくさんありますが、費用がかかってしまうことも事実。事例を参考に地下室の必要性を検討してみて下さいね!