2016年06月14日
吹き抜けにしたいけど光熱費ってかかるの?
戸建てに住んでいます。吹き抜けのリビングにあこがれているのですが、エアコンなど電気代が高くなるのではないかと心配です。光熱費を安く抑えられる方法はありますか?
夏、エアコンの冷気は周りより重く下にさがりますから、2階の吹き抜けの存在はあまり関係ありません。冬はエアコンの暖気は軽いので上に上がっていきます。吹抜けている2階の空間が廊下だったりすると、2階の廊下を暖めていくことになり、エアコンの吹き出し位置にも寄りますが、1階が暖気で埋まりにくい状態になりがちです。吹抜けを通じた2階の領域が広い場合、床暖房で床下から暖める方が効率が良いと言えます。床暖房の方式は、電熱線式、PTC、温水式などがありますが、光熱費は温水式が一番かかりません。
ちなみにエアコンについてですが、最新のエアコンは熱効率が格段に良くなっています。高気密高断熱の住宅であれば熱が逃げないので、所定の温度に一旦達すれば冷暖房運転から送風に切り替わり、消費電力を大幅に減らしていくことが可能です。光熱費を下げるポイントは、吹抜の有無よりも高気密高断熱にかかっていると言ってよいでしょう。
基本的な考え方として、室内環境を良好に保つためには
吹抜けのあるリビングをエアコンで暖房すること自体が、非効率的です。
吹抜けと輻射暖房または床暖房は対概念と考えた方が良いでしょう。
風通しを良くし、断熱性を高めれば
輻射暖房器1つ(30万くらい)で、すべての部屋を快適にすることは可能ですし、結果光熱費は安く抑えることができます。
断熱材、二重窓など、断熱性能のUPや、シーリングファンの設置をご検討されてみてはいかがでしょうか?