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設計、施工、土地・物件探しを担当
北摂でも人気のビンテージマンションの一室。リノベーションの物件としても人気な物件です。
そんなマンション内でも数少ない台形のカタチのおもしろいお部屋が今回のリノベーションさせていただいたお部屋です。
ともに建築系のお仕事をしているI様ご夫妻。当初は京都方面にある会社の社宅にお住まいでした。
家賃が安く抑えられることはありがたいけど、いろいろと不満もあり、『こういう暮らしがしたい』というような暮らしはできていないことにギャップを感じたことをきっかけに、マイホーム計画をスタートさせました。
『北摂に住みたい。かつ予算を抑えた上で、自分たちの思うような家にしたい』という想いから、選択肢を『中古マンションを購入してリノベーションすること』に絞られました。
物件探しをはじめてからはスムーズに素敵な物件が見つかりました。
ちょっと変わったカタチの今回のお部屋です。
北欧の感じやコンクリートの風合い、奥様の好きなファブリック感をうまくまとめて、武骨にならないように空間をアレンジしました。
あくまでLDKが最優先。窓から見える借景の緑が映えるプランニングは、東向きの窓から朝日が寝室まで入り込んでくる『素敵な朝のワンシーン』を想定。
窓から見える並木道の緑がちょうど良い高さに見えて、日当たりもよく、しばらくカーテンを付けずに暮らしておられたそうです。
■広大なリビング:
家のほぼ半分がリビングになっています。1LDK+WICという暮らし方に合わせた間取りの切り方もそうですが、バルコニーに向けてドンドンワイドになる元の間取りを活かした作りになっています。
■LDK一面のウッドパネル:
TVを置くことを想定した側には、一面のウッドパネルを設置。サーフっぽくなりすぎないよう、全体のトーンコントロールを行っています。これがないとコンクリートが強くなりすぎて、せっかくの暖かみのある部屋が少し冷たくなりすぎてしまうこともあり、アクセントでありながら全体のまとめ役をしています。
■寝室との境界:
寝室とLDKの壁に大きなガラスの室内窓を設けることで、空間としての圧迫感を消しました。寝るだけの部屋を大きくしたくないけど、かといって圧迫感も出したくない、という問題に対し、開口部の作り方も含めて小さな工夫を組み合わせています。東向きのお部屋なので、日が高くないシーズンは朝日を感じられることも。
■大きな玄関土間:
玄関とLDKがしっかりしていると、全体的に素敵に見えるはず!という原則はもちろんですが、靴好きなお二人の靴がキレイに収まる用に配置。解体してからわかった、荒々しいコンクリートの傷は、管理会社にも大丈夫なことを確認してもらった後で、そのままの雰囲気を活かしたアレンジに変更しました。今となっては、リノベーションならではのオンリーワンなインテリアになっています。
■・オリジナル建具:
阪急阪神不動産のリノベーションのオリジナルの屋久杉の建具を採用しております。適度な木目のムラ感がフローリングや壁に張ったウッドパネルとの相性バツグンでした。
■コンクリートの風合い:
解体したそのままのコンクリートの雰囲気では粗々し過ぎると感じたので、左官屋さんに新しく塗りなおしてもらいました。その結果、窓から見える緑もあって、柔らかい雰囲気になっています。
■ファブリックとの相性:
奥様の好きなインテリアやファブリック類との相性を大事にカラーリングを計算して決めました。
■・フラット設計:
老後のことも考えて、できるかぎりバリアフリーになるように設計しています。長く住まわれることを想定した奥様のご希望でした。
モルタルで仕上げた粗々過ぎない躯体と大きな開口が優しい日差しに調和するLDK
キッチンの青いタイルも照明を抑えることで、調和のバランスが良いです。
LDKの壁の一面にフレンチヘリンボーンの板材を施工。モルタルとのバランスが良い。
変則的なお部屋のカタチを活かしたワイドなLDK。キッチンの配置バランスも良好
荒々しすぎない躯体感の為、天井は白塗装で明るさを補填。壁や梁は左官仕上げでスタイリッシュなコンクリート感を演出。
ダイニングにはシンプルなアールの照明。
ヴィンテージマンションならではの低い梁。デザイン上、素敵な空間になるように、左官仕上げで目立たせることに。
腰壁にタイルをあしらったⅡ型のキッチン。シンプルかつ使いやすい作り。壁付けの側にもあえて吊戸棚は設けず、ミニマムなスタイルに。
3LDKを1LDKにしている為、リビングはかなりゆったりと取られている。
木とコンクリートが多く、引き締め役の黒い色も少な目にしたお部屋。 白が引き締め役になり、杉やオークなど、樹種は違っても色味を整えることで、全体に統一感を演出。
壁は左官仕上げと塗装を中心に。
オリジナルの屋久杉で作られた引戸。床と色味は合わせつつ、主張する木目感が廊下を彩ります。
奥行のラインをスッキリ見せる為、収納とアクセントクロスをそれぞれサイドの反対側に設置。奥の壁には何も作らず、トイレ自体もタンクレスの為、すっきりした印象に。
解体して出てきた荒々しい躯体をそのまま白塗装でデザインとして活かしたプランニング。管理会社にも状態は確認してもらい安全を確認しました。唯一無二の玄関のデザインに。
外国の雰囲気を狙ったベッドルーム。アクセントのツートン塗装。お揃いのベッド。ナイトテーブルも好バランス。また、室内窓からはLDKの明かりが漏れてきて良い感じに。 低い梁が全体を通して素敵なアクセントになっています。
暫くはご入居後もカーテンを付けませんでした、ということがわかる目の前の並木道の借景。ちょうど木が見えつつ、かつ、人目が気にならない、良い高さです。
ネイビーではなく、少し特徴のある柔らかいブルーを使うことで、お部屋全体を優しい雰囲気に。かつヨーロピアンなニュアンスを演出しています。 黒い色やネイビーなど強めの寒色がないので、グレーのモルタルも優しい雰囲気になっています。