注文住宅

代々木上原の家

内容:

高台の敷地の特徴である眺望の良さを生かすための木架構。

敷地は東側隣地より5mほど高いレベルにあって視界が開けており、2階から新宿副都心のビル群を望むことができる。眺望は良いが間口が狭いため、間口に対して極力袖壁をつくらない全面開口の方向で考えた。しかし、木造在来工法において一般的には耐力壁としての袖壁が不可欠である。その袖壁に代わるものとして、特殊な金物を使った木造ラーメン構造や、プランの工夫で室内に耐力壁を配置するなど検討を重ねたが、最終的にはプラン上影響のない位置に耐力壁に代わるアーチ状の列柱を配置することにした。その列柱は全面開口を実現するための手段であると同時に、空間を特徴付ける重要な役割を担っている。

森清敏/川村奈津子

住宅の設計において重要なことは、クライアントとの信頼関係だと思っています。あらゆる角度で可能性を探り、対話の中で潜在的に埋もれてしまっているその家族の住まいにおけるテーマを引き出していきたいと考えています。すべての要望をお聞きした上で、クライアントのイメージをただ具現化するのではなく、その要望を解釈し直しつつ最もテーマとなることは何かを探し出し、明快な構成にしていく。そのためには、とにかく「話すこと」が不可欠です。また、工事監理においても、志と技術レベルの高い工務店との密接な打合せが重要です。クライアントとの打合せには原則2名で参加し、男女双方の視点で設計、監理を進めます。

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