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東京都心の小さな敷地でも緑を感じられる庭が欲しい、というのが建主の要望でした。
井戸の底のような中庭では豊かな空間が生まれないと考え、建物本体から1.2mほど離した独立壁を一枚つくり、その内側を玄関までのアプローチ兼庭としました。各部屋の開口はこの面に向かって開けられているため、穏やかな間接光を室内に取り入れることができます。また、わざと荒らしたコンクリートの表面は、時間と共に移ろう光にさらに表情を与えてくれます。
1階は友人と集うことの好きな建主が自由に使えるよう、リビング、ダイニング、キッチンをひと続きにしたワンルームとし、そこに隣り合う玄関土間は大勢の来客に対応できるよう間口を広くとっています。
密集した住宅街の狭小敷地でも、周囲と切り離された静かな光や緑を楽しむことができる場を、そして閉じているからこそ家族や友人との時間を楽しむことができる小さな家を、という思いで設計しました。