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小さなアトリエをもった陶芸家の住宅です。
敷地は川崎市郊外の小高い丘の中腹に位置する角地で、陽当たりと風通しがとても良い場所です。建主は都内にアトリエ併設の三階建て住宅を建てて長年住んできましたが、より環境の良い小さな住宅を求めて、この場所に移り住むことを決めました。
以前の住宅にはなかった樹木の植わる庭を確保するために、建物を道路側に寄せています。道路側の植栽スペースが減るため、外観の印象がコンクリートの壁面によって硬くなってしまわないよう、型枠の一部分に杉板を用いたり、部分的にレッドシダー材を張ることで表情を和らげています。
玄関を入ると、そこは小さなギャラリーの機能を持った空間となっており、その先には南側の庭に向かって広がるリビングがあります。リビングを中心に、作業場や寝室などへ回遊する動線でつながっているため、視線が先へ抜けて、実際の面積以上の広がりが感じられます。
引き渡し後、以前住んでいた家から多くの物が建主と一緒に引越してきました。室内全体に、建主自身の作品や、世界中の旅先で集めた調度品が所狭しと並び、日々の生活に彩りと豊かさを与えています。