注文住宅

オビノイエ

面積:

110㎡

実施時期:

2013年12月完成

内容:

敷地は都内の閑静な住宅地。隣地三方の建物と比較的交通量の多い前面道路及び対向地にある建物に囲まれた狭小敷地でした。要望は「光と風が通り抜ける家」であり、採光と通風が乏しくなる閉鎖的な敷地条件と乖離していました。
光と風を取り入れるための窓は隣地建物が近接して景色は期待できないため、大胆にも側面に窓を殆ど設けず、オビ状の壁をずらしながら重ねて全体を構成しました。オビのずれから生じた隙間は開口部として機能し、採光効率の良いトップライトや、上昇気流を利用した通風を確保することが可能となりました。また、隙間を広くすればスペースが生まれ、テラスや植栽スペースとして活用することで、外部に対して閉じながらも奥行と上下に抜けをもった上質なプライベート空間をつくり出すことに成功しました。

「住まいの設計」 5-6月号 掲載

この住宅事例を手掛けた建築家

富永哲史

建築家 / @東京都

建築をつくるということ、それは機能を満たすだけのための箱をつくるということではなく、利用する人にとどまらない周辺環境や風景(シーン)をもつくりだすという重要な役割があります。自然の美しい風景に勝るものは何もないでしょう。しかし人がそこに存在する以上、必要な要素として建築も存在しなければなりません。だからこそ一つづつ大切に風景やシーンを可能な限り責任を持ってデザインしていきたいと思っています。そのシーンのもとで魅力的な様々なドラマが展開することを期待して。

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