注文住宅

ピアノのある家

実施エリア:

青森県八戸市

実施時期:

2012年

内容:

場所は八戸市。ここ数年の間に宅地造成された地域である。通常はほぼ長方形の区画の中で、どうしてもでてくる数少ない変形地。「三角の敷地に、希望の家は建てられるでしょうか。」そんな相談から設計はスタートした。当初は東側以外に周囲に住宅はなく、分譲計画と周辺状況から南と西に建つ住宅を想定し、さらに希望内容からおおよそのボリュームを配置すると、十分な庭と採光は確保できると判断した。その後クライアントは土地を購入、大きな第一歩を踏み出すことになった。

 ファサードは、2つのボリュームを敷地ラインに沿って45度に組み合わせた。プランは庭に面してLDKと和室を配置。階段を中心に回遊性のある間取りで、階段越しにハイサイドからリビングに光が降り注ぐ。玄関から近いピアノ室は、将来のピアノ教室のために。しばらくは子供達と一緒に楽しむというその音色は、家中に柔らかく響くだろう。
2階のプライベートスペースは、勾配屋根を収納スペースに利用した寝室と、将来2部屋へ分けて使用可能な子供室。壁はスイス漆喰塗。これはクライアントご家族の手に寄るものだ。その出来映えが素晴らしいのはさることながら、記念に押された手形やその篭手斑が不思議に家族のカラーを醸し出している。

 庭には、実家から子供達の誕生記念の桃の木を移植する予定だ。毎日の生活の中で「記念」がひとつ、またひとつ増えていく。家は、そんな家族の「記念」を入れる器の役目も持っているのかもしれない。