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函館市郊外に位置する夫婦2人の住宅です。室内は南北に伸びる壁面により3領域に分節されており、各々が異なる断面形状となっています。舞台のような開口部をもつ中央の領域は、オープンキッチン、ダイニング、テラスの順に庭へと連続する観照装置です。西側領域は、吹抜けのある2層で、玄関、リビング、書斎などからなっています。東側は高さを抑えた寝室、和室で構成されています。
3領域の視線の広がり方を明確に差異化することで、その都度生活シーンに応じ、居場所の雰囲気や庭との関わり方を選択、スイッチできます。小さな家ながらも生活シーンの多様性を楽しむことができる家です。
庭から見た南側の外観は平屋のように見えます。外壁には屋根と共にシルバーのガルバリウム鋼板を使っています。
道路に面する西側には2層のボリュームが立ち上がっており、南側とは異なる種類のガルバリウム鋼板を使用しているため、南と西ではだいぶ違った印象になります。
舞台のような開口部をもつ中央の領域は、対面キッチン、ダイニング、テラスの順に庭へと連続する観照装置のようです。
西側領域は、吹抜のある2層となっており、玄関、ハイサイドライトのあるリビング、書斎などとなっています。アップライトピアノがよく鳴ります。書斎の窓の開閉によりリビングとの親密度を変えることができます。
東側は他の領域より低めに抑えた寝室、和室で構成されています。来客時は間仕切り壁により、2室に区切ることができます。
その後施主要望により収納部屋を増築しました(写真では奥の扉から入る)。それに伴い寝室と和室の収納を一部えぐり、ニッチ状にデザインしました。天井も一部取り払い、梁あらわしとしました。和室の床には畳に代え、ペーパーコードラグを張り込みました。
2階の書斎には、膨大な研究書を収蔵できるよう、壁面が2面本棚となっています。ランダムにあいた窓からは外部の自然を臨むことができます。