注文住宅

つつじが丘の住宅

費用:

3200万円

実施エリア:

神奈川県横浜市

実施時期:

2005年

延床面積:

106平米

内容:

敷地の状況 (傾斜地、旗竿敷地)
敷地周辺も起伏に富み緑も多く、閑静な住宅地でその区画にも余裕があります。
敷地は小高い丘の頂上に位置していますが、その半分は西に30°の勾配で傾斜し、先端は落差4mの擁壁となっています。
形状は東の前面道路から2m程高くなっていて、接道長さは4mの旗竿状敷地です。
南には送電線の鉄塔が建っていますが、西側の隣地を隔てた先に大きな公園の緑が広がり、さらにその先に広がる視界は遠く丹沢山系を望み、富士を視界に捉えることが出来るという素晴らしいロケーションです。

建築主の要望
施主の要望は、お菓子教室のアトリエを持つ住宅であること、教室開催時でも気兼ねなくくつろげるスペースを設けること、西に開けた眺望を取り込むこと、居室の天井高は最低でも3m、床の素材は愛犬に安全なものにして欲しいというシンプルなものでした。

設計主旨(眺望を活かす 透明感を出して広く見せる)
敷地環境を考えると、南に庭や開口部を展開したところで、屹立する鉄塔に圧倒され、その存在をいやが上にも感じざるを得ません。この敷地が持つ唯一の良好な西側の環境を、全ての居室に映し込むことを考えました。
西斜面に跳ね出すようにしてパラレルに居住空間を配置し、中央にアプローチを兼ねた外部空間(中庭)を設けました。長辺方向をすべてガラスで構成し、西の緑をすべての部屋から見渡すことができます。アプローチ手前側にアトリエ、奥に住居を配置し私的性を高め、床は全面タイル張りとし、空間に連続性を持たせています。このタイルが持つ厳密なモジュールとシャープなエッジが、均質な水平の「面」として強調され、マットな質感は、空間全体に落ち着きを与えています。

耐震性と安全性
構造は南北のRC造のみで耐震的に構築し、鉛直的には小断面の鉄骨を主体構造としています。柱は75×45の角パイプを厚さ9mm、幅125mmの2枚のフラットバーで挟み込むように溶接することで、柱脚部や無目材との接合部のディテールをシンプルなものにしました。また、ガラスを受けるバックマリオンとしても利用し、大きなガラススクリーンを可能にしています。屋根版はc—125×65のフレームを幅1.8m長さ4mのユニット状に加工し、ユニット同士をボルトで一体化させ、軽くスレンダーな断面で構成することによって、施工性を向上させています。鉄骨部の応力は、南北の4枚のRCの片持ち壁にしっかりと伝えられます。基礎は斜面を避け、平坦な部分に構築しカウンターウエイト基礎としてバランスを取った構造としています。

中庭

アプローチを兼ねた中庭

ダイニングキッチン

リビングからダイニングキッチンをみる
右は中庭
奥のアトリエを見通す

リビング

リビングから中庭を見る

中庭と寝室

リビングから中庭越しに寝室を見る

寝室

寝室から中庭越しにリビングをみる

ラウンジ

アトリエ控え室のラウンジから
中庭越しにアトリエを見る

アトリエ

中庭越しにみるアトリエ