家づくりに役立つメールマガジンが届いたり、アイデア集めや依頼先の検討に役立つ機能や情報が満載!
アカウントをお持ちの場合
(OFFのときは写真にマウスオーバーで表示)
4つの庭を持つ木造平屋住宅です。
概要:
広島市北部の自然豊かな場所に建つ4つの坪庭を持つ木造平屋住宅です。小高い敷地の南側には開放的な空間が広がり、北側には豊かな自然があったため、南北方向に大開口部を設けて、通風や採光を確保しました。一方で東側には隣家があり、西側には既存家屋があるため、東西方向はプライバシーを確保しました。
敷地形状と要求されたヴォリュームから、細長な建物となったため、室の中間部分に4つの庭を設けて、南北方向に開口部を設けることで、プライバシーを確保しながら、通風と採光を確保しました。
実家に戻るために実家の敷地に、新築の家を計画されていました。音楽が趣味で、オーディオルームを望まれていました。その他にはありきたりな住宅には住みたくない。というご要望がありました。
トータルデザイン空間:
建物の内装と建具(扉等)、造作家具(収納、押入れ等)や脚物家具(椅子やテーブル、ソファ)の素材を統一して、空間をトータルでデザインすることで、統一感のある空間が生まれます。
さらに素材や仕様を統一して材料の木取りを検討することで、大物家具の端材で小物家具を作ることが可能となり、材料のロス率減少によりコストパフォーマンスが向上します。
構造補強としてのつくり付け家具、タテカグ(建具+家具):
収納や押入れ等の造作家具をすべてオリジナルでデザインしました。それらのつくり付け家具を壁面に接してつくることで、家具が建物の構造としても寄与するつくりとしました。家具としての機能と構造としての耐震力のハイブリットの機能を合わせ持つことで、使用材料量を削減しながら、生活の機能性と建物の耐震性を向上しています。
大開口部やすべての部屋が2つの庭に面しているで、最高と換気は良い。ただし大開口部は日差しがあるときは冬季でも暖かいが陽が落ちると寒い。との感想を頂きました。
敷地は決まっていたため、この敷地でどのような建物が立てれるかと。いう方向性をラフプランとスケッチなどで何通りも作成しました。それらの提案の中から、徐々に方向性を絞って行きました。ある程度の方向性が固まった段階で、プレゼンテーションを行いました。プレゼンでは模型やCGで、空間を確認して頂きました。
コストを下げるために、塗装をクライアントさんとDIY施工しました。床壁天井へのオイル塗装を、2日掛けて8名で行いました。施工後には参加者でバーベキューなどをしたのは、良い思い出になりました。
板状のパーツをビスで組立てることが出来るイタカグ。インパクトなどがあれば一般の方でも製作可能です。この住宅では椅子・テーブル・ローテブル・ソファ・ベット・キャビネットと生活に必要な家具を一式で製作しました。
内装材やつくり付け家具の”タテカグ”と材料を統一するこことで、端材等を有効利用して材料のロス率を下げて、コストパフォーマンスが向上されました。
南側の大きな開口に面した開放的なリビングダイニング空間です。 晴れた日には電気を付けなくても生活出来ます。リビングダイニングは大開口部や複数の中庭と繫がっており、採光・換気・通風の良い快適な場となっています。 壁面の造作家具や脚物家具、床材や建具にサッシを同材として、統一感のある空間としました。素材を統一することで、木材のロス率も下がる効果もあります。 Photo by Atsushi ISHIDA
引戸を開けると他の諸室と一体化した開放的な空間になります。 各所室は家具構造体”タテカグ”によってゆるやかに間仕切られています。寝室の”タテカグ”はオーディオラックや小物置きにもなっています。家具の機能と構造の機能を合わせて持たせることで材料を効率的に使うことも出来ます。
中庭に面した、開放的な浴室です。浴室を利用する際にはブラインドを使用します。 浴室と洗面室は中庭に挟まれており、掃出しのサッシを空けることで、換気を効率的に行うことが出来ます。 Photo by Atsushi ISHIDA
中庭に面した畳部屋です。 中庭は室内へ周辺からの視線を遮りながら、採光や通風を取入れるように工夫しました。 Photo by Atsushi ISHIDA
北側外観となります。 外壁は焼杉となっており、大開口部には4枚の木製サッシが設置されています。 中庭のサッシは外壁長手方向から直角に取付けられており、採光と通風を確保しながら、室内への周囲からの視線を和らげます。 Photo by Atsushi ISHIDA
北側の外観夜景。全面木サッシの開放的な開口部。上部の梁間に照明として蛍光灯を、部屋の機能に合わせながらもランダムに設置しています。 南側への抜けや、4つの中庭と内部つくり付け家具によって、適度に仕切られた連続空間となっています。夜景では庭や開口部から柔らかい光が溢れます。 Photo by Atsushi ISHIDA
庭の一つが玄関ポーチとなっています。 玄関ポーチの上部には透明のポリカボネート板となっており、採光を取入れ雨から守ってくれます。玄関のドアはオリジナルの木製框戸となっており、木製サッシや建物全体と馴染むデザインとしました。