マンションリノベーション

平屋の居心地をマンションリノベーションで

平屋の居心地をマンションリノベーションで (家族団らんの場所であり、ひとりひとりの居場所でもある茶の間)

家族団らんの場所であり、ひとりひとりの居場所でもある茶の間

「寝て一畳、立って半畳」の言葉通り、自分が同時にいろんな部屋に居るわけはないので、大きく機能で空間を分けるだけで快適にできるのではないか、すなわち寝るところとくつろぐところが分かれていればよいという結論に至りました。 居間にはジョージ・ナカシマのデザインしたウォールナットの家具を将来的に置こうと決めて、その色調に合わせた色調にしています。木質のインテリアで陥りがちな山小屋のような雰囲気ではなく、適材適所で木の色を分けました。単色にするとボリュームが多くなりカラーバランスが重くなるので、2色程度の色分けでバランスを分散させました。

平屋の居心地をマンションリノベーションで (回遊性のあるワンルーム的なリビングと和室)

回遊性のあるワンルーム的なリビングと和室

和室をリビングに隣接させるのはよくある手法ですが、さらに玄関に隣接させ廊下をうまく使い障子を閉めると独立性を保った客間にもなります。間取りによってハレの間にもケの間にもなる和室ならではのユニバーサル空間の特性が現れます。 客を招く間取りとしての和室―客とは誰でしょう?来客はもちろん、親の介護に、子ども部屋に、はたまた自分の臨時の個室として。ハレとケにも捉え方はさまざまです。

平屋の居心地をマンションリノベーションで (収納の仕方を工夫してデスクやTVボードを兼ねた魅せる本棚にデザイン)

収納の仕方を工夫してデスクやTVボードを兼ねた魅せる本棚にデザイン

夫婦とも本が好きなので本が多いので書庫をるくろうかとも考えましたが、限られたスペースを考えるとそのような個室はつくれない。本をしまい込むのではなく積極的に見せて書架が居間の中心となるアイテムとしてとらえました。本のサイズに合わせて区分して、棚板はすぐにつぶれないような厚みにして、さらに書架に加えてちょっとしたテーブルや腰掛、TVボードを兼ねるようにデザインしました。

平屋の居心地をマンションリノベーションで (存在感を感じさせない食器棚で仕切るセミオープンキッチン)

存在感を感じさせない食器棚で仕切るセミオープンキッチン

キッチンと居間を隔てるため収納力のをもった長さ3mの特注食器棚をデザインしました。存在感があるのでできるだけ軽減したいと考え、ミラー張りにしました。一見奇抜ですが、周囲の風景を映し出すので奇抜ではなくむしろ空間に溶け込んで重さを感じさせません。

平屋の居心地をマンションリノベーションで (多目的な用途に対応できる和室の活用を再発見したデザイン)

多目的な用途に対応できる和室の活用を再発見したデザイン

日本の住まいには畳の間で構成されていました。その畳の間では食事をしたり、くつろいだり、寝間としたりとユニバーサルな空間として活用されていました。 今回の設計でもこの考え方を踏襲して、個室として扱うことができたり、それ以外のときはリビングの延長として広がりをもたらします。 リビングと廊下は障子で仕切りすべて引き込むことができます。その障子の取り合いには柱を設けました。この柱があることで、奥行きが認知できて広がりを感じることができます。一見邪魔者のように扱われがちですが、同じ面積でもある場合とない場合では意外と違うものです。 また「柱のキズ」をつけることができるので子どもの成長の記録として一役買っています。

平屋の居心地をマンションリノベーションで (不便から発想してできた多用途の縁側は、この建築の顔になりました)

不便から発想してできた多用途の縁側は、この建築の顔になりました

街中の中古マンションは周りもマンションが多いので窓の外は絶景ではありません。また古いマンションなので窓は腰窓でバルコニーへ出るためには何らかの段差がないと困難です。この二つの問題点を解消するために考えた結論が縁側のような段差を設けること。そしてその段差を活かして間接照明を設けました。 また外壁側の壁は断熱性能の向上と見た目の面白さを考えて木毛セメント板にしました。障子で仕切られたことで空気層が生まれさらなる断熱効果が得られ、障子を開けた時のテクスチャの肌理の違いが空間に奥行を得てくれました。

平屋の居心地をマンションリノベーションで (滞在時間の短さとスペースの面積を比例させる玄関の設計の作法)

滞在時間の短さとスペースの面積を比例させる玄関の設計の作法

玄関を開けてすぐに廊下が見えるマンションのよくある風景を離れるために壁を設けました。その壁は経年変化する黒皮鉄の板にすることで時間を感じることができるのと同時に、木と白を基調とした色調にアクセントとして引き締め、玄関の気持ち的な切り替えを同時に果たしてくれています。

平屋の居心地をマンションリノベーションで (つくりすぎずにつくっていける、家族の成長にあわせた空間設計)

つくりすぎずにつくっていける、家族の成長にあわせた空間設計

寝室には床材を変えることでLDKと変化をつけました。LDK床のナラ材と変わり大きな柄の構造用合板を用いることで空間と気分にON/OFFが付けられます。また将来的にスペースを仕切る工事がしやすいようにも配慮して選定しています。 収納スペースには扉ではなくカーテンを用いました。開閉時の省スペース化とフルオープンにしやすい機能性を併せもった点が採用のポイントです。 今回のリノベーションでは既存図面に現れていなかった配管が出てくるアクシデントもありましたが、それをまたインテリアの一部として積極的に捉えています。

平屋の居心地をマンションリノベーションで (一日のはじまりは自分らしさがある空間から―オリジナルデザインした洗面化粧台)

一日のはじまりは自分らしさがある空間から―オリジナルデザインした洗面化粧台

朝起きてまずすることは洗面所に行って顔を洗う―一日のはじまりは自分らしい空間でという思いから、洗面台と収納ミラーはスッキリとしたオリジナルのデザインにしました。

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関わり方

設計

用途

自宅

居住者

家族(子供1人)

所在地

大阪府大阪市中央区

延床面積

78.25㎡

施工面積

78.25㎡

改修規模

フルリノベーション (スケルトン・リノベーション)

間取り

4DK → その他

築年数

35年

間取り

リノベーション前

リノベーション後

既存部分はは4DKで各室に窓が設置されているけれど風の通り道がない間取り。既存の間取りをすべて取り払い、日本の住まいの知恵をとり入れて、風の通るマンション・リノベーションが実現しました。

家づくりのきっかけ・施主の要望

大阪市内の街中に築35年で鉄骨鉄筋コンクリート造14階建のマンションの1戸の専有部分のスケルトンリフォーム。共働きのため、朝と夜の居心地がよい空間が求められました。

この事例の見どころや工夫したところ

古いマンションのためバルコニーへの出入口の窓の高さがあったため段差解消のステップを兼用した縁側を設けました。その縁側に障子を設けることで柔らかな自然光を届け、夜には段差を利用した間接照明を施したことで落ち着きのある雰囲気を演出してくれます。また外壁面に木毛セメント板を用いることや障子によるダブルスキンとすることで空気層が断熱性を高めてくれます。

収納量を確保した食器棚には全長3mのミラーとすることで機能的に分けながら遮蔽感を和らげてくれ空間に一体感を与えます。

書籍や写真集が多いため、本のサイズに合わせた本棚は魅せる収納とすることでインテリアのアクセントとなり、リビングでのくつろぎ方にも一役買っています。

開放感を与える引き戸や障子の扱いや縁側の扱いは引き継がれる日本の家の魅力的な要素です。マンションに日本の家の知恵を盛り込んでできたリノベーションは大人と子どもそれぞれの居心地よい居場所をつくりだし住まいに豊かさをもたらしてくれるものと考えています。

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この事例のコンセプト

この住宅の写真

手掛けた建築家

対応業務

注文住宅、リノベーション (戸建、マンション、部分)

所在地

大阪府大阪市城東区天王田4番3号

対応エリア

京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県

こんな相談ができます(匿名)

住宅事例や対応エリア・金額感についての質問や、打ち合わせの日程や内見同行の相談など、匿名で問い合わせ可能です。

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建築家 / @大阪府