注文住宅

たまらん坂の家

内容:

忘れられていた天井懐、床下を使い切る狭小住宅の可能性。

狭小住宅において如何に物理的な広さを確保し、空間に広がり感をもたせるかは普遍的なテーマである。そして、その小さな空間にどのようにモノを収納し、どのように居心地のよい場所をつくりだすかということも合わせて求められる要素である。
そこで、天井懐、床下といった存在を忘れられがちな部分に着目した。屋根および各階の床をそれぞれ上下2枚に分解し、その各々の2枚の板を上下から任意にくり抜くことで、食事をするところ、くつろぐところ等のいくつかの場が生まれ、そのどちらにも属さない隙間は収納として利用され、間接的に居住面積を補う。くり抜いた穴からは視線が抜け、光が差し込み、風が抜け、建物全体が緩やかにつながる空間となった。

この住宅事例を手掛けた建築家

森清敏/川村奈津子

建築家 / @東京都

住宅の設計において重要なことは、クライアントとの信頼関係だと思っています。あらゆる角度で可能性を探り、対話の中で潜在的に埋もれてしまっているその家族の住まいにおけるテーマを引き出していきたいと考えています。すべての要望をお聞きした上で、クライアントのイメージをただ具現化するのではなく、その要望を解釈し直しつつ最もテーマとなることは何かを探し出し、明快な構成にしていく。そのためには、とにかく「話すこと」が不可欠です。また、工事監理においても、志と技術レベルの高い工務店との密接な打合せが重要です。クライアントとの打合せには原則2名で参加し、男女双方の視点で設計、監理を進めます。

森清敏/川村奈津子

建築家 / @東京都

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