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■ リノベーションコンセプト
鉄骨の一戸建です。
この物件の魅力とは、そのすっきりした外観です。木造とはひと味違うキューブ型のシンプルな建物だったことです。そして2階の広い開放的なバルコニーと3階の屋上からの眺望です。また元々の間取では1階に暗い陰気なキッチンとなかなか使いづらそうな2つに分れた洋室そして2階には両側に1室づつ振り分けられた洋室と和室でした。
お施主様の一番のご要望はリビングキッチンを2階にとってバルコニーと一体で使える開放的なリビングキッチンにすることでした。そう広くない2階の空間をリビングキッチンにしてバルコニーをデッキにし一体で使うことで実際の空間よりも広く開放的にお使いいただけるという感じだったからです。
そして1階は玄関ホールと寝室そして水回りを上手く配置して広く感じられるようにするということでした。なのでまず玄関ホールの階段をスリットにして広く感じられる空間に設えました。そして少しでも収納力を増すために寝室にウォークインクローゼットを設けました。
またもう一つ今回のお施主様の強いご要望としてデザインに曲線を使わないということを上げられていました。そのためユニットバスにもこだわられ曲線のないシンプルなタイプを選ばれました。またファサードにもこだわりをお持ちで玄関に明りとりを取るためのデザインにかなり悩まれた結果ガラスブロックを1個とるという究極のデザインを採用されました。そして玄関ドアはシンプルにナラ材でドアとポストなどを配するだけの外観に設えました。またマテリアルとして少しレトロ感のある素材を使うこともご要望されており玄関ドアの取っ手やドアノブなどシンプルで飽きのこないデザインのものを採用されました。
それらのご要望を網羅して今回出来上がった作品は2階に広々としたリビングキッチンを持ちデッキとの一体感を高める大きなハイサッシとFIX窓で構成されたシンプルな空間に纏まりました。そして1階は決して充分な広さではないのですが必要最低限の寝室空間とウォークインクローゼットそして明るく広々と感じられる玄関ホール、そしてそれぞれに充分な広さと機能を確保した水回りとどこを取ってもそつのない空間に仕上がりました。
■リノベーション工事中の現場レポートへ(ブログ「リノベしよう!」)
■ 物件概要/1970年新築(築後41年)・京都市右京区・個人住宅リノベーション・延面積60.98m²・構造:鉄骨造陸屋根2階建
■ 壁面:PBの上AEP塗装仕上・天井:PBの上AEP塗装仕上・床材:ボルドーパイン無垢フローリング(オスモ塗装仕上)・バスルーム:パナソニック製ユニットバス・シェルフ、クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:ホワイトモザイクタイル囲いの上、業務用特注キッチン・玄関ドア:ナラ材フラッシュドア・ガスコンロ:リンナイ製3口コンロ・便器:INAX製・その他:ガラスブロック、既存サッシ入替え、ガレージモルタル防塵クリア等
■ リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)