マンションリノベーション

KABEの改修

手掛けた建築家

設計、監理を担当

KABEの改修 (リビングから和室を見る)

リビングから和室を見る

LDKから和室を見る。和室との境にあった壁に開口し、2室をつないでいる。 開口の立ち上がり壁の高さは和室の床に座ったときにマグカップや読みかけの本をおけるように設定し既存壁に穴を開けている。

KABEの改修 (開口の切れ込み)

開口の切れ込み

和室との間仕切りに開けた開口に入れた切れ込みに雑誌が挟まれている図。 既存壁を少し残し、そこに切り欠きを行っていく事で、写真のように雑誌や新聞を挟んだり、小物やマグカップを置いたり、置いた事を忘れちゃったり。何も無ければ起こらない事が、各所で起こるような住まいを目指した。

KABEの改修 (バルコニー側からリビングを見る)

バルコニー側からリビングを見る

天井は一部開口し躯体のコンクリートを現し天井高さを確保しています。既存天井の解体においても、壁際まで撤去すると道連れの解体が発生するため隅部を避けて解体しています。 同じ理由から野縁受け(天井の下地)も残していますが、フックで植栽等を引っ掛ける等の行為のきっかけになっています。

KABEの改修 (小壁の欠込みに置かれた本)

小壁の欠込みに置かれた本

解体のコストを削減するために少しだけ残された小壁。その小壁施された切り欠きは生活の中でちょっとしたものがおける場所になっている。

KABEの改修 (ダイニングから板の間を見る)

ダイニングから板の間を見る

ダイニングから板の間を見る。ここは改修前はキッチンが置かれていたスペース。流し台と冷蔵庫置場の間にあった壁を少し残している。残した小壁を切り欠いた凹みに絵が飾られている。 左に見えるのは和室の押入れ。押入れの下段は使い勝手が悪いため撤去し、床面に広がりをもたせている。

KABEの改修 (文庫本による支柱)

文庫本による支柱

和室の押入れは使い勝手の悪い下段を撤去する事で床面に広がりをもたせた。 下段が撤去された事で支えを失った押入れを積み上げた文庫本の支柱が支える。

KABEの改修 (小壁の欠込みに置かれた小物)

小壁の欠込みに置かれた小物

解体コストを削減するために残された隅部の小壁が住まいに彩りを与える。

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手掛けた建築家

設計、監理を担当

用途

自宅

居住者

夫婦・カップル

所在地

東京都青梅市

費用

設計・施工:700万円台(設計監理費含む)

延床面積

68.58㎡

施工面積

68.58㎡

改修規模

フルリノベーション (フルリノベーション (スケルトン・リノベーション/キッチン/リビング/ダイニング/バスルーム))

間取り

3LDK → 2LDK

築年数

34年

期間

設計:3ヶ月 、施工:3ヶ月

完成時期

2019年07月

施工会社

桂工匠+藤原設計大工

間取り

リノベーション前

リノベーション後

手掛けた建築家のコメント

設計、監理を担当

ご夫婦が二人で暮らすためのマンションのリノベーション。築年数は経っているが河原沿いの立地で6階のため、眺望の良い住戸。
先々の住み替えも視野に入れているため、限られたご予算でのリノベーションとなり、その限られたご予算をどこまで合理的に使うかが計画当初からの課題となりました。

家づくりのきっかけ・施主の要望

ご夫婦はもともとこのエリアで民泊のような事をしたいと考えられていて、そのためにまずはこのエリアに生活の拠点を移して土地探しをするという事で計画がスタートしました。
そのため、先々の住み替えが前提となっていて、必然的にコストも可能な限り抑えたいというご要望となりました。

この事例の見どころや工夫したところ

限られた予算を合理的に活用するために、私達はまず解体工事に目をつけました。
解体工事は既存の間仕切り壁や天井・床を撤去し新たな間取りや仕上げを設置するための整地のようなものですが、既存の壁を解体撤去する際にはその壁と他の壁や天井とがぶつかる隅部も道連れになって解体される事になります。
また、それを何事もなかったように補修し新たな空間の下地とするのですが、この「何事もなかったように」する事にもそれなりの手間とお金がかかってしまいます。

残らないものに予算を割くべきではないと考えたため、解体にあたって既存壁を少しだけ残す事とし、これにより隅部の解体で生じる道連れと補修を削減しました。
また、残された小壁に切り込みを入れる等、既存壁の残し方をコントロールする事で、少しだけ残された壁が積極的に暮らしに参加してくるように設計しました。

小さな棚のようにものが置かれたり、隙間に本や新聞を挟んだり、お風呂上がりにバスタオルを引っ掛けたりと、改修前の間取りから引き継がれた小壁が行為の新たな間取りと完全には一致しない形で行為のきっかけを与え、空間に豊かさを生んでいる不思議な住居になりました。

施主の感想

計画段階では既存壁を残す事に対してコストメリット以外そこまでピンと来ていらっしゃらなかったご様子でしたが、引き渡し後の生活をのぞかせて頂いたところ、私達の想定しきれなかったような使い方をしてくださっていました。

事例の進み方

はじめに異なるタイプのプランと模型をいくつかご用意させていただき、お施主さまの中でうまく言語化できていない要望に少しずつ形を与えて行くように計画をすすめて行きました。
厳しい予算感だったため見積り調整には少し時間がかかってしまいましたが、プロジェクト期間が長くなった事やお施主様の年齢が近かった事もあり、友人のような打ち解けた雰囲気でプロジェクトを進めて行けました。

印象に残っていること

施工して頂いた大工さんがとても丁寧で良い仕事をしてくださっていたので、現場の確認にも安心して行けました。

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この事例のコンセプト

この住宅の写真

手掛けた建築家

田中亮平 + 許光範

G ARCHITECTS STUDIO

田中亮平 + 許光範

対応業務

注文住宅、リノベーション (戸建、マンション、部分)

所在地

東京都渋谷区鶯谷町19-18-201

対応エリア

埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県 / 愛知県 / 岡山県

目安の金額

30坪 新築一戸建て

1,800〜6,000万円

60平米 フルリノベ

1,140〜1,200万円

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