注文住宅

空の洞窟

実施エリア:

神奈川県中郡大磯町

実施時期:

2010年

延床面積:

79平米

内容:

宅地造成でやむなくできてしまった巨大なコンクリートの構築物。
そこの上が今回の敷地でした。建築をつくる敷地をつくる建築がすでにそこにはありました。無駄なことを意味するまさしく「屋上屋をかける」よりは、この構築物に屋根だけをかけるようにして掘りこむことで家にしようと思いました。幾何学的な山のような宅地造成の風景にあうように屋根をかけ、山や海の風景を切り取る眺めを生み出しました。空高く海をのぞみながら、洞窟のような居心地の家が出来上がりました。(第56回神奈川建築コンクール優秀賞受賞)

外観

道路から高さ8mのコンクリートの箱に、もうひとつコンクリートの箱を埋めて蓋をかぶせたようなイメージの住宅です。

外観

強引な宅地造成でできあがった巨大なコンクリートの構築物の上が今回の敷地でした。階段で8mのぼらなければなりません。

リヴィング

美術の編集の仕事をされているご主人とアーティストとして活躍されている奥様。お二人のご要望は、大磯の豊かな自然が家の中にいても楽しめるような暮らしと、ギャラリーのようなアートが展示できる室内空間でした。無機質なコンクリートの風合いが絵画の存在をより引き立てています。

リヴィング

ご主人が集めた現代アートを飾る壁面を検討しながら設計の作業がすすめられました。立ち上がると葉山湾の水平線が目線の高さで臨むことができ、ソファに座ると空を眺めて落ち着けるような窓の高さとしました。法規上は地下室ですが、決して地下とは思えないような明るさと開放感のある空間です。

リヴィング

法規上は地下室ですが、一般的な地下のイメージとは違い明るく開放的な空間です。ソファの前の横長窓からは葉山湾の水平線がほぼ目線の高さで眺められます。

キッチン

大磯の豊かな自然が家の中にいても楽しめるよう、ダイニングキッチンは葉山湾が一望できるルーフテラスに繋がっています。壁面収納と一体になったキッチンは機能的でありながらも生活感がにじみ出過ぎることなく適度なバランスを保っています。

浴室

1階の窓は、立ち上がると水平線を臨むことができ、座ると外からの視線を遮られる高さになっているので、浴室もトイレもリビングもカーテンのないオープンで明るい室内となっている。

ルーフデッキ

ダイニングキッチンからつながったルーフテラスからの眺めです。食事をしたり子供と遊んだり、もう一つのお部屋のように使われています。