戸建リノベーション・リフォーム

中京の家

エリア:

京都府京都市

実施時期:

2006年

内容:

建築主の祖母が独りで住んでおられた町家に、建築主の世帯が一緒に住むことになり、全面リフォームを行うと同時に、奥の庭の蔵を撤去して離れを増築しています。
100歳を超える祖母の思い出が詰まった座敷を残して寝室とし、既存の欄間や建具などをできるだけ再利用してかつての雰囲気を残しつつ、町家の住みにくさや暗さをなくすことに努力しました。出格子を取りガレージを設けましたが、安易にシャッターなどは使用せず、出格子の雰囲気を残しながらガレージの機能を持つ建具のデザインとしています。増築した離れ(ANNEX)は新築のため、すべて新しいデザインにもかかわらず、出来上がってみると空間の質が何となく母屋の雰囲気に近く感じたのは、意外な発見でした。古い町家に潜んでいる何かが、設計に影響を与えたのかも知れません。

横引きの木戸、ガラススリットから光を入れます

欄間をそのまま使い昔の面影を残します

この住宅事例を手掛けた建築家

荒川晃嗣

建築家 / @京都府

建築は単なる造形デザインではなく、関係性のデザインであると考えます。人間 との関係、環境との関係、社会との関係などさまざまな関係性を模索しながら、 ある方向性を見出すためのデザインです。関係性を模索するのに必要なのが、コ ミュニケーションであり、その集積の結果として、ひとつの造形物が建築される のだと考えます。そして、そのようなコミュニケーションの集積を行うための、 目や耳や口などを持つ人間を建築家というのでしょう。

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