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「ごろり」。
この姿勢は最もくつろいでいる時の形であり、家の中でないとなかなか出来ない体の形です。和室がなくとも「さま」になり、安心感のある場所とそれを享受する幸せの「ごろり」空間を設計しました。
木を人が見守る様に寝転んでいるスケッチを描きましたが、それがこの家の配置イメージです。色々な諸室が庭を囲んでいる中庭配置です。周辺は駐車場やアパートが近接しているため、中庭型としてプライバシーを高め、中庭とそれを望むゴロリ空間を包んだ形です。
ごろり空間は、みんなの居る居間と中庭に寄り添う様に長く配置しました。少し包まれた感じにポケットの様な形になっています。他の活動の場所それぞれもポケットの様に包まれながらコーナーとなっていて中庭を囲んだ回廊に開いています。
ごろりの場所に寝転んでみると、切り取られた中庭の青空と、高い天井の構造梁とを仰ぎ見ることが出来ます。体ごと上を向いて、ぼーっとなれる空白の時間が用意できました。