戸建リノベーション・リフォーム

世田谷の住宅2

面積:

86㎡

エリア:

東京都世田谷区

実施時期:

2013

内容:

全面的な住宅改修
家族が増え既存の間取りでは色々使い勝手が悪いので、外装補修、設備更新と併せて柔軟性のある間取りに変更する事が求められました。内部は一度スケルトン状態にまで解体し、大工さんと一緒に躯体の劣化状況などを確認し、補強計画を検討しました。あわせて壁や開口部を断熱補強し、 外部は外壁と屋根の補修塗装を行いました。

一部は畳の小上がりにし、下部は収納として利用。

キッチンとリビングは一体的なワンルーム空間にしました。リビングの一部にはあえて一段高い3帖程度の小上りを設け、腰かけたり横になったりできる多様な場所としました。外壁側に向かっていたキッチンは食洗器、炊飯器収納のある造り付け家具などのある新しいキッチンに入れ替えリビング側に向かうよう変更しました。キッチン前には小さなカウンターを設けちょっとした作業や小さな子の勉強スペースとしても利用します。リビングの開口部はペアガラスサッシに交換しました。経験に基づいてある程度は事前に想定して設計をしていますが、改修工事では解体してみないとわからない事があります。解体後に柱を撤去できるかどうか検討し、問題が無い柱は撤去し、一部は新しい柱に入れ替えました。

フリースペース出入口は両引戸で1,500mm開放できます。

部屋の収納扉や障子は改修前のものを再利用しています。

改修前は玄関から直接2階へアクセスする階段でしたが、リビング経由で上り下りするオープンな階段に改修しました。リビングの拡がりを増すと共に、階段上部の窓からの光を採り入れることができます。また、上下階の窓を開ければ垂直方向への風の通り道を確保し自然換気を促すことにもなります。階段横の余地を利用して小さな収納+飾り棚を設け、リノベーションという限られた面積の中で少しでも有効に利用できるよう工夫しています。階段上部には小さな子の安全性や空調効率を考慮して引戸を設けました。また、階段には通常高さの手摺だけでなく幼児でも握りやすい高さにも2段目の手摺を設けています。

2階は畳室と個室を1つ設け、その他はあえて部屋として仕切らないフリースペースとして計画しました。子供の成長にあわせて家具を間仕切のように使用することで拡げたり縮めたり柔軟な使い方ができます。フリースペース上部にはロフトを設け収納に利用します。屋根形状に合わせて天井高を確保し、フリースペースの拡がりが感じられるよう一体的に計画しました。既存の柱梁の位置を考慮して新しく梁を架け、一部は既存の梁をあらわしにしています。また、改修前には無かった小さな洗面スペースとトイレも設け利便性も高めました。畳室も内装、収納を造り替えましたが、一部の収納扉や障子は改修前のものを再利用しています。

洗面脱衣室は一部階段下を利用して洗濯機置場を併設しました。洗面台は設置位置の寸法に合った既製品を利用し上部には収納棚を設けました。
改修前の浴室は在来のタイル貼、広さは0.75坪で、出入口には段差がありました。間取りを変更することで1坪タイプのユニットバスを設置できる広さを確保しました。併せて出入口の段差も解消しています。着脱式のハンガーパイプを設置し天井の換気乾燥暖房機を利用できます。

改修前の玄関はドアを開けると正面の道路から室内が見える位置にありました。駐車場側にスペースの余地がありましたので、ドアの位置を駐車場側に変更し、アプローチと併せて外壁を新たにまとめました。玄関内部は収納を造り付け、収納引戸には改修前に利用していた姿見を貼りました。

この住宅事例を手掛けた建築家

深澤明/高橋麻紀

建築家 / @千葉県

心地良い住まいをつくるためには住まい手との対話が重要だと考えます。 暮らしの中で大切にしている事を打合せにて聞き取り、居心地の良い使いやすい住まいを提案したいと思っています。 そして住まい手なりの遊び心がどこかにある家だとより楽しくより豊かになると考えています。

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