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延べ30坪ほどの広さの二世帯住宅。限られた面積を立体的に利用することで、空間の広がりを感じられるように考えています。
屋根面を外断熱にすることで、野地板、垂木、梁などの構造部材を見せ、天井の高さを確保するようにしています。
ご両親のお歳のことも考えて、そろそろ実家を立て直して同居しようと考えたことがきっかけでした。
丈夫で、機械に頼らずに快適な生活が出来る家、飾らずシンプルな、素材の質感を生かした家にしたい。本が好きな家族のために大きな本箱と、みんなで並んで勉強をしたり、本を読むための大きなカウンターがほしいなどなど。
2世帯住宅の2階は15坪ほどの広さに家族4人が住むための工夫が必要でした。
階段を真ん中に回遊できる動線と、ほぼワンルームの空間で、家族のコミュニケーションを図る、ロフトを設けるなどの工夫を施しています。
急な勾配の屋根の形をそのまま室内で表すことで、高い天井高を確保して開放的な部屋を目指しました。
開放的な空間でありながら、冬の暖房、夏の冷房を使い時間が少なく、快適な生活を満喫しているということです。
オープンで回遊動線を持つ、キッチン、ダイニング、スタディールームというつながりがとても使いやすい。
1階のご両親、2階の子世帯とご要望を聞きながら設計を進めることに、少し時間がかかりましたが、順調に進めることができました。
特に2階の子世帯では、設計者の工夫を凝らした提案をよく理解されて受け入れてくれたことがスムーズに設計が進んだことにつながっています。
工事が竣工して、引き渡しの後で、ご主人からこれが設計依頼をする前に書き溜めた、要望書ですと言われて、A4用紙6枚にびっしりと書かれたメモを渡されました。
しかし、設計前にこれを渡すと建築家のイメージを制限することになるのではと思って、結局見せませんでした。でも、出来上がった家を見ると、ほぼ私たちの理想の家が出来ましたと言われ、こんなにうれしい思いをしたことはありませんでした。
吹き抜けと、ロフトへの階段の見えるスタディールーム。 太い柱と梁、小屋裏の構造材などが全て見える、おおらかな空間をイメージしました。
書斎というよりは、家族4人がそろって利用できる、大きなカウンターを備えたスタディールーム。蔵書の多いクライアントのために本箱も大きめに作りつけています作りつけています。
天井を低く抑えて、落ち着いた雰囲気のダイニングルーム。
階段を中心に動線が回遊するキッチン。 大工さんに箱を作ってもらい特注のステンレスカウンターを載せたシンプルなものですが、ミーレの大型食洗機と、大火力のガスレンジにはこだわりました。
大工さんに造作で作ってもらったローコストなキッチンですが、特注のステンレスカウンター、大火力ガスコンロ、ミーレの大型食洗機、グローエの水栓などにこだわっています。
吹き抜けの天井を持つ寝室は、 夜寝るときには、天井に横に引く遮光カーテンで、遮光するとともに、天井が低くなって落ち着いた雰囲気に早変わりします。
急勾配の天井を利用して、吹き抜けに面したロフト空間。 レース生地を張った天井の上からトップライトの光が広がる。
ロフトの天井にはレースのカーテン生地を貼り、その上のトップライトからの光が柔らかく広がるように考えました。