注文住宅

『ノンちゃんのいえ』家族の気配・風景がひとつながりの家

面積:

95㎡

エリア:

岐阜県安八郡神戸町

実施時期:

2008年9月

内容:

周辺に田んぼが広がるのどかな場所に、ノンちゃんの両親の住まいがある。その隣にノンちゃんとその家族の住まいを増築することになった。「子供たちの姿がどこにいても感じられる家にしてほしい」という要望に加えて、家のどこからでも景色の広がりを感じられる家にしたいと考えた。
そこで、自分の居場所を感じながらも、同時に、隣り合う部屋や周囲の景色に囲まれているような状態を創るために、木立を帯で囲い取ったような構成の家とした。
木立である120角の杉柱は、すっくと立つ自然の木をイメージして素地のままの真壁納まりとし、それらを囲う帯壁は、室内と屋外が交じり合う印象が得られるよう、内外とも同色の左官仕上げとした。また、スキップフロアとすることで、この帯壁は様々な高さに展開し、ある場所ではカウンターや吊戸棚となり、別の場所では、地窓やハイサイドを帯壁の上下に生み出している。
構造計画としては、通常の木造在来工法に比べて多くの柱を林立させ、全ての帯壁に地震力を負担させることで、視線を遮る耐力壁を極力減らすよう配慮した。さらに、このような柱・梁のシンプルな構成を活かすため、耐力壁の不足分はFRPグレーチング(ひかりかべ)で補い、光と風が染み渡る住宅を実現している。
この家において「木」は、囲われた木立という概念的な水準だけでなく、風景を透かし入れるための構造形式として、さらには、目や手に触れ、場所の雰囲気や質感を生み出す要素として、さまざまな次元で利用されている。

小さなキッチンカウンターながら、外部の風景がそばにあることで、狭さを感じさせません。

廊下の幅を少しだけ広げて、家族のための多目的コーナーをつくりました。

たった1.8メートルの幅の寝室ながら、遠くの風景まで取り込んで、狭さを感じさせません。

リビングや家族の振る舞いが伝わる子供部屋。

壁の中に開口部がある閉鎖的な外観に対し、空に浮かぶような軽やかな外観をデザインした。
白い帯状の壁(帯壁)は全て耐震壁。
帯壁は、室内の人々の生活の振る舞いや、その先に見える空の変化を同時に囲い取り、その隙間の開口部から色々な表情をもたらすことを意図した。

この住宅事例を手掛けた建築家

葛川かおる

建築家 / @埼玉県

いざ、マイホーム購入やリノベーションを検討したくても、いきなり、不動産屋さんや工務店に飛び込み、ネクタイを締めた男性に面と向かって話すのって緊張しますよね。本当に私のやりたいことを100%わかってくれたの?と不安になったり・・・。 ああす設計室は、建築家夫婦が、和やかな雰囲気のなか、対話を重ねながら、家づくりについて、ご家族のご要望を伺います。我が家にも子供がいますので、子育て中の小さなお子様連れも大歓迎です。 どんな土地なら大丈夫?、住宅ローンどれ選べばいいの?、予算が少ないけどリノベーションできる?などなど、なんでも相談してください。 ホームページは「ああす」で検索できます。そこからメールの問合せも可能です。どしどしお待ちしております。

葛川かおる

建築家 / @埼玉県

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