その他

通りの小屋

種別:

その他

面積:

150㎡

築年数:

40年

エリア:

大阪府

内容:

まちの通りや広場の様に、その場所を、人々が行き来し、寄合う場所にしようと考えたのが、我々のイメージの始まり です。 都市にある、小さな会社が建ち並ぶ築 40 年の貸事務所ビルのワンフロアの共用部を改装しました。
階段を上がり、そのフロアに脚を踏み入れると、小さな小屋が目の前に現れます。 我々は既存の狭い廊下の一部を拡張し、集まれる小屋をつくりました。 小屋は、その場所を単なる廊下から、風景へと様相を変えます。 フロアの中心に配置された木の小屋は、靴を脱いであがることで、各々の個室で行われるコミュニケーションとは違っ た形で、新たな発想や繋がりといった価値を創造します。 外部空間として見立てた廊下には、その小屋や植栽が配置され、外光をイメージした照明が、そこに面した窓を通して、 それぞれの個室に日差しを差込みます。 個室から窓越しに垣間見える小屋と緑は、通りを行き交う人と相まって、まちの通りの風景を連想させます。 それは、隣接するビルが近い為に、直接的に太陽光を感じられない薄暗い個室に、新たに外部環境を提供することを意 図しています。
使っていくうちに、環境が育っていく様に、時間の経過によって、季節によって、小屋のある通りの風景が深くなって いくことを願っています。

貸しオフィスビルの廊下の環境デザインです。エレベーターホールから廊下にかけての共有空間を、外部に見立ててそちらに向けて各テナントが開かれた空間構成としました。環境をデザインすることで、お隣のオフィスとの新たな関係が生まれ、繋がりが育まれることをイメージしています。

この住宅事例を手掛けた建築家

岩橋 翼

建築家 / @大阪府

デザインは、ものが出来た時点ではなく、使い始めて完成に向かうのが理想だと考えています。使い手が自分の感覚で使い始めて、どのような形でデザインの完成に向かうか…。それは、我々デザインをするものから、ある種自立していくことになるわけですが、そこに、面白さのひとつがあると感じています。 われわれ生き物と同じく歳を重ね、深みを増していくことが、ものの理想の姿だと、使い手の10年先の世界を見ながら、デザインすることを心がけています。 状況は刻々と移り変わって、生き物の様に形を変化させていきながら、豊かになっていく空間を、共につくっていきたいと考えています。

岩橋 翼

建築家 / @大阪府

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