注文住宅

八雲の家 ヨーロピアンテイストの小さな家

エリア:

東京都目黒区八雲

実施時期:

2009年

内容:

駒沢公園にほど近い、目黒区八雲の住宅地に建つ
ご夫婦とふたりのお子様が住まわれる木造2階建ての戸建て住宅です。パリに在住経験のあるご夫妻から、日ごろの作風というよりもむしろ家づくりに対する姿勢をご評価頂き依頼を受けた住宅で、当事務所としては初めてといっていい「ヨーロピアンテイスト」の住宅です。
洋風とはいっても、基本的な平面計画や構造、収納、設備等に対する考え方は、あくまで当事務所の基本スタイルであるシンプルで合理的な考え方によるものです。
敷地面積は約24坪。
ビルトイン形式の駐車スペースとロフト以外の床面積は30坪弱。
敷地の制約やご主人の仕事上で欠かせない書斎を設ける必要がありましたので、居住スペースはどうしても手狭になりがちな計画ではありましたが、
・廊下を可能な限り少なくする
・天井の高さを利用して空間に変化を持たせる
といったことにより、可能なかぎりゆったりとした場をつくるべく計画をしたものです。
「小さな敷地での家」
「2階リビング」
「自然素材による内外装」
「ヨーロピアンテイスト」
といったことがこの家で求められたことであり特徴です。
平面計画としては、
・駐車スペースと玄関とは分離することで落ち着きのある玄関アプローチに
・各諸室は広くなくても、家族が集まるリビング廻りは可能な限りゆったりと
・子供室は将来平等に区切ることができるように
・ご主人の書斎は外が眺められる位置に
・キッチンは独立した機能重視の場に
といったご要望に応えたものです。
仕上げは、白壁の内外壁ともスイス漆喰、床は全て無垢材に亜麻仁オイル、その他木部はリボス塗といった自然素材を用いた家です。

このお宅では、各諸室は多少狭くても家族が集まるリビング廻りはできるだけゆったりとした場所にしたいというご要望でした。
2階のリビングということもあり、法的に許される高さの屋根の形態をそのままリビングのスペースとして利用。局部的に季節物等の収納用のロフトを設けたリビングです。
また南西の角の2階に位置することから、 西日対策として、南から西側にかけての開口は限定した大きさとしたり、断熱性能の高いガラスを使用したものです。

奧は引戸で仕切ったサービスバルコニー

家での仕事も多いご主人の書斎は道路から奥まった静かに位置に配置。カリンの床に合わせた落ち着いた内装色で統一しました。

窓には防犯と遮光を目的とした内戸を設置

床は書斎と同じカリン無垢材

将来2室に区切ることを想定した子供室。
床はアメリカンブラックチェリー、亜麻仁オイル仕上げ。

右手はキッチンの窓

洗面鏡の上下は窓。洗面台脇は埋込棚とPSヒーターを設置

スイングアップ扉の収納棚洗濯機パンはフラット型

登り坂のアイストップとしての存在感を意識した外観。弓型の出窓が特徴です。外壁は、室内と同じスイス漆喰塗り

この住宅事例を手掛けた建築家

中川龍吾

建築家 / @東京都

建築や家づくりに大切な事は、設計の能力は当然の事ですが、建て主さんとのコミュニケーション、技術力、監理をしっかり行うことも非常に重要な事だと考えています。 建て主さんの要望に応える以上の建築を提供することで、結果として納得のできる建築・家づくりを行うことを心がけています。