注文住宅

水府の住宅

面積:

152㎡

エリア:

茨城県常陸太田市

実施時期:

設計期間2003.5~2004.4、工事期間2004.5~2004.12

内容:

茨城県北部の山あいに建つ、鉄骨造平屋建ての専用住宅。田畑や自然の林、庭の植え込みなどを間に挟み、周辺の住宅はお互い適度な距離を保ちながら点在している。都市の密集した居住環境とは異なり、周辺からの制約がほとんどない状況で、プロジェクト独自の設計上のルール作りが求められた。建物を広大なランドスケープの延長と位置づけ、室内外を1枚の外壁で単純に仕切ってしまうのではなく、6コの異なった形状のボックスを、凸凹をつくりながらCTスキャンのように層状に配置する。外部のテラスや周囲の自然を室内へと一体的に取り込み、生活空間の中にあらたな行為を行なうきっかけをゆるやかに構築することで、さまざまなシーンがつくり出せないかと考えている。トンネル状に建物の向こうまで見通せる玄関は、夫婦と子ども3人が暮らすこの住宅のエクストラスペースでもあり、子どもの成長にともなったスペースの増減に対応できるように計画している。

主体構造 鉄骨造
基礎 独立基礎
地上1階
軒高 3.890m 
最高高さ 5.000m
敷地面積 2419.89㎡
建築面積 167.04㎡
延床面積 152.28㎡

Completion in 2004 /
Wagu Hitachi-Ota Ibaragi,
JAPAN
撮影:冨澤公一

佐野正樹

オランダに留学していた頃、アムステルダムは住宅事情がとても悪く、2年弱で4軒のアパートを転々としました。いろいろな箱の中で生活をしてみて、意外に人間の暮らし方には適応力があるものだと感じています。 日常生活が、効率よく“場”を使うことだけではあまりにも味気がないですし、“場”の方から人々の活動を誘い出すことで、思いがけず暮らしの幅も広がっていくのではないでしょうか。住まわれる方々との共同作業を通し、ありきたりではない十人十色な生活をサポートする住環境をつくりだせたら、とそんなことを考えながら設計をしています。

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