注文住宅

寒川 芳咲健純 風わたる家

内容:

御両親の敷地の一部。前庭は、趣味の域を超えてやっておられる父上が丹精した畑。
採れ採れの野菜を、すぐに食せる羨ましい環境です。周囲も高い建物は無く、ゆったりと建てられた住宅が連なる地域性です。
直ぐ近所に住んでいたのと、ご主人の地元なので地縁はあるけれど、二世帯の距離感は不安です。
嫁であり設計者であり妻である立場の私に、設計の依頼があったのもそんな状況からでしょう。
わたしには最初から「うまくいく」って確信がありました。だって、ここに新しく建った住宅には「芳しく咲く花の健やかで純粋ないい風」がわたっています。はい 。お察しの通り家族の名前の文字の一部です。
そんな気持ちのいい家族だから、ご両親も当たり前に温かく迎え入れました。

台所とみんなの場所と縁側

一階はみんなが居る場所です。庭と縁側と言う中間領域でつながって、落ち着いた場所になっています。
大きく開放すれば、広く使えてどこまでも目線が伸びる。閉じれば守られた区域が形成されます。
建てる前に「どんな時に幸せだと感じますか?」と聞いています。生活の様子がどんどんイメージできるから。
友達と手を動かしてモノを創ったり、絵を描いたり、休日の昼にビールを飲んだり、洗濯を思いっきり干したり。
正直に結ぶことが出来る関係の中で、正直な住宅が生まれるんだと思います。
無理がない計画の住宅は、積み重ねた打ち合わせの証です。ここもそんな幸せな住宅になりました。

家族に向かいながら立つように設計されたキッチン

台所まわりの紹介をしましょう。
台所は庭を見ながら、家族に向かいながら立つように設計しました。
其処にいることが楽しくなるように、家の一番真ん中です。
食べて笑って話して…って幸せの真ん中ですもんね。
子育ての途中も、時間が経過しても「幸せの真ん中」は、みんなでずーっと共有できる。
自分が幸せだと連鎖します。いいエネルギーが繋がる場所になりますように。
みんなの場所から台所方向。冷蔵庫の上には神棚もある。
ぐるっとまわれる形でみんなの場所からも使える収納もあります。
この画像の奥がバックヤード方向。

一階予備室

一階のこの場所は開け放つと広々感じられるつながりで、今は兄弟が泊まりに来たり宿題したりする場所として利用してます。
将来は畳を敷くことも考慮して床の計画をしています。ご両親から譲ってもらった文学全集がずらり。
寝転んで読んだら気持ちいいだろうなあ、って想像できます。

大きなクローゼットのある夫婦の寝室

南北に風が抜けて、窓を開け放つと気持ちのいい場所に。
それぞれの部屋は大きくはないけれど、収納もあって風が抜けるルートがある。

開放的な土間

出入り口を入ると土間です。
自転車のチューンアッフできる場所゚で亀が居て、季節によって設える飾り棚が共存します。
靴などを仕舞える小さな納戸を用意したので、何時でも使える場所になります。
部屋には二段の階段を上ります。 上がり框に座って靴を履いたり、宅配のやり取りをしたり用途によっては、ここで座って済ませることもできるよう提案しました。
二方向からの扉を、閉じたり開けたりすることで、関係を繋げたり切り離したりします。

道路から出入り口まで

道路から出入り口までは 距離もあって守られた場所です。
自分達でこれからゆっくりアプローチが整えられていく助走がはじまっていますね 。

南に向いて素直に

隣は両親の住宅です。畑と駐車できる場所で目の前もゆったりしてます。
プライヴァシーも気にせず 地つながりで使えるように 大きく開放していす。
二階は個室群で 各部屋ごとに布団を干せたりします 。