注文住宅

境南町の家

面積:

98㎡

築年数:

2010年

エリア:

東京都武蔵野市

内容:

武蔵野市境南町に建つ2階建ての住宅である。都市部近郊でありながら、周辺環境にも恵まれた、ゆったりとした敷地に建つ。
まず、採光・日照の条件がよい南東側に「庭」を設けつつ、2台分の駐車スペースを確保するように、建物の配置計画を考える。さらにアプローチ側には、建物にささり込むような「木の壁」を設けた。この「木の壁」が、駐車スペースと人の動線との距離感をとりつつ、アプローチをつくり出し、建物の中まで延長する。
内部は、寝室や水廻りを2階に配置し、極力1階をゆったりと確保するように構成している。
その1階には、キッチンを中央に配置しながら、床の高さを違えた性質の異なる二つの居場所がつながる(ダイニング、リビング)。もちろん、この二つの空間は、それぞれ同じ「庭」に面して開放している。また、ダイニングに連続して畳の居場所、キッチン側には玄関に通り抜けるパントリー、が確保されている。それぞれに異なる質の居場所が展開していながら、全体としては、一体的で大きな空間となっている。
まさに、オーソドックスな計画のプロセスであるが、敷地の状況を考え、それぞれの細部を丁寧に組み立てていくことで、座りのよい建物を目指したのである。

主寝室。ななめに配置された壁を利用して、造作の家具がしつらえられている。

子供室2。室内に設けられた窓越しに、階段上部の大きな開口をみる。

子供室1。右手にあるWICは当面子供室2と共用に使うことが出来る。

外観夕景。左側の駐車スペースを隔てる「木の壁」を回り込むと、右側がアプローチとなっている。

正面外観。道路からのプライバシーに配慮した佇まい。

ダイニング脇にある、たたみコーナー。

たたみコーナーから、南側にある階段をみる。
大きな開口部の手前にある階段は、奥への視線を適度にコントロールしながら、空間にアクセントを加える。

生活の中心にキッチンがあることで、様々なシーンでの「食」を楽しめるような工夫がなされている。リビング側からキッチンを臨むと、カウンターは掘り座卓となっており、床座で過ごすことができる。

奥に庭を臨み、ダイニング、キッチン、リビングが構成されている。床にナラ材、カウンターや建具にラワン材を使用して、柔らかくも表情のある空間をつくり出している。

このプロジェクト事例を手掛けた建築家

佐久間 徹

建築家 / @東京都

住宅の設計は楽しいけど、難しいと思っています。 あと何十棟と設計したってやっぱり、難しい、と思うような気がしています。 変わらないのは、「家」が暮らしにとって大切でな場所であるということ。 でも、気持ちがいいとか、美しいとか、といった感覚にしても、周辺環境や家族の状況、経済的な価値観にしたって、変わっていくものです。自身、子供が産まれて「家」に求めることに変化がありました。 またこれからも変化していくと思います。 そんな複雑なことが簡単にまとまるはずがない。。 。 だから、毎回一生懸命考えて設計をしているかもしれません。

佐久間 徹

建築家 / @東京都

この専門家のプロジェクト一覧