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Hさん一家が暮らすのは、築37年になる浜田山の駅近タウンハウス。1階はフラット、2・3階はメゾネットタイプという構成で、戸建て気分が味わえる人気の集合住宅だ。賃貸暮らしだったHさんは「自分の好きなハコに住みたい」と思うようになり、中古物件のリノベを考えた。
「築20年から30数年の、ほどほどのヴィンテージ物件を探しました。適度にいい味を出していながら、自分が好き勝手しやすそうなところがいいかなと」(夫)。不動産エージェント・ゼロアパのウェブサイトでこの物件に出合い、イメージにピッタリだったため購入を決めた。設計に関しては「ご夫妻のプランを私たちが具現化した形です」とエム・デザインの藤原さん。
大きな間取り変更はしていないが、暮らしやすさを考えてキッチンを対面式にし、水回り空間を調整した。さらにエイジング加工した無垢フローリングやドア、アイアン製の棚、レトロな錠などでヴィンテージ感を加え、ひとつの空気感をつくり上げている。
注目は、LDKのちぎったような垂れ壁。「新築時の工事ミスのようなのですが、垂れ壁を撤去しようとしたら出てきて、これも面白いねと、生かすことにしました」と、その荒々しいテクスチャーすら楽しんでいる。
ワークトップはステンレスの1.2㎜厚とし、シンクの大きさ、作業台の広さなどいくつもの要望が実現されている。