注文住宅

伊丹市の家

面積:

118㎡

エリア:

大阪府伊丹市

実施時期:

2012年

内容:

JR伊丹駅南西方向に立地するまちなかのすまい。西側が幅員4m未満の私道に面し、古い棟割長屋や4階建て住宅が密集する一画に在る。
周辺の雑然とした風景の中に白い不整形の箱が立ち上がる様子が最初のイメージである。
ご家族は30代のご夫婦と幼いお子さん2人の4人家族。
敷地面積20坪、北側斜線、道路斜線から受ける形態規制の中で、天空率(斜線制限の緩和措置)を使用して、制約条件一杯の外観形態をとり、内部もスキップフロアで床レベルをずらしながら空間容量を最大限確保するよう工夫した。
これから成長し、変化していく若い世帯のライフスタイルに合わせ、空間も自在に変化し対応できるような仕掛けを随所に凝らしている。又、子供の空間が閉じることなく共用空間につながるようにした。構造を鉄骨造とすることで、床レベルや壁から解放されたより自由な間取りを実現している。
又、フロアレベルの変化に応じて、内外の景色が展開する楽しさと共に各処に遊び空間を施し、住み手による住まい方の工夫を可能にしている。ここで暮らす楽しさや日々の発見が満ちる豊かな空間を目指した。

この住宅事例を手掛けた建築家

鈴木 道子

建築家 / @大阪府

“住まい”に対する想いやイメージは、人により異なると思います。そして、その想いは、幼い頃の心象風景や、積み重ねてきた各々の人生の延長上にあるのではないでしょうか。設計着手前にその敷地に立ち、私はいつも様々な情景を思い浮かべます。土地から受けるエネルギーや、周辺環境からのイメージ、そして、住まい手の方達が語られる想いを重ね乍ら、安らぎのある家族の風景や、内部に溢れる光・風・緑のそよぎを想像します。それらはいつも固有の様々なイメージ゙を持って立ち現れてきます。“住まい”とは…私にとって、生活の基本であり、根幹の場だと思っています。そして、住まい手にとっては、安らぎや居心地の良さが最も重視されなくてはならない場だと思っています。設計プロセスの中で、私がいつも大切にしているのは、そこで営まれる生活を包み込む空間が持つ、精神的な影響力です。そこに集う家族の生活や、意識の変化に、柔軟に対応し、豊かに包み込み、そこに会話や互いへの気遣い、いたわりが自然に生まれる様な、きめ細やかな配慮が為された空間、季節の移ろいを感じ、心豊かに過ごせる空間…そんな空間づくりを、住まい手の想いを大切にし乍ら、優しさを込めて、作っていきたいと思っています。

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