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設計、監理、プロデュース・コーディネート、土地・物件探しを担当
あこがれの「埋め込み型水槽」! 施主様が大切に育てているアクアリウムを主役にしたプランです。
インテリアアクアリウムの代表格といえば、水槽の壁面埋め込みです。しかし予算や水槽の手入れなどの理由から、一般家庭ではなかなか取り入れにくいのが現実。そこでひかリノベが採用したのは、「見た目は埋め込み風。しかし実は置き型水槽」というアイデア。
リビングダイニングの壁に開口を設け、隣の納戸に置いた水槽が覗くように施工しました。仕組みは単純ですが、本物の埋込みのように見せるため、開口の位置やサイズをmm単位で計算。また、水槽を壁際にぴったり寄せられるよう、納戸側の壁には巾木を設けない、といった細やかな工夫が隠れています。
家探しの要望は、第一に通勤利便性。都内城西地区がご希望でしたが、人気エリアのため物件価格が高騰しており、物件購入とリノベーションの予算配分が課題となりました。
プラン面では、「アクアリウムをインテリアの主役にしたい」ということ。またサーフィンやサメのヴィンテージトイの収集など、ライフスタイルが海にまつわる部分が多い施主様でしたので、「東京に住みながら、海を感じられる家」がデザインテーマとなりました。
主役は何と言ってもアクアリウムですが、水槽を中心に家全体を魚が優雅に回遊する海のイメージで仕上げています。象徴的なのが、水槽の両側シンメトリーに配置した、鮮やかなマリンブルーのドアです。くすみのない、澄んだ青を表現するため、塗料サンプルをいくつも取り寄せ、施主様と担当設計の間で何度も話し合いを重ねながら「もっとも純粋な青」を選び抜きました。
またリビングスペースの壁面には、バーンボードと呼ばれる古材をしつらえ、潮風に洗われたような風合いを表現。幅・長さ・厚み・色・樹種もすべてバラバラの古材をランダムに組み合わせることで、ワイルドな印象に仕上げています。
念願の壁面アクアリウムを眺めながら、「いい家だなあ」と日々暮らしの中で感じています、と仰っていただきました。リノベーション・オブ・ザ・イヤーの最終選考に残った事例でもあり、スタッフ側もとくに思い出深いお宅の一つです。
埋込み型水槽がインテリアの主役です。家全体のデザインも、魚が優雅に泳ぐアクアリウムのイメージに合わせ、「海を感じられる家」をテーマにしました。
壁面のアクアリウムは、ダイニングテーブルから見たとき、ちょうど目の高さにくるように配置しました。
フォーカルポイントとなる水槽は、埋め込み「風」。じつは壁の向こう側に置いているだけ!
鮮やかなブルーの扉に合わせ、ブルーで統一したインテリア。室内窓越しに見えるベッドルームの壁もブルー。
壁一面にしつらえた古材は、バーンボード(納屋の外壁材として使用されていた木材)。雨風や日差しに長年晒された風合いと、シルバーグレイの色合いが特徴的。釘穴や節抜けといったエイジングの味は、実際に建材として使われていた木ならではの魅力です。
ブルーで統一されたインテリアと観葉植物、古材の壁。海をイメージさせるアイテムでコーディネートしました。
ブルーのアクセントクロスがポイント。リビング側から室内窓越しに見ると、まるで波のように見えます。
室内窓で、実際の広さ以上に空間を開放的に演出。