注文住宅

hikariniwa

実施エリア:

京都府

延床面積:

132平米

内容:

京町屋の建て替え物件。敷地は「鰻の寝床」、間口が狭く奥行きの長い土地形状に建てた木造3階建て住宅。
規制により準耐火建築物となるためRC造なども検討を重ねましたが、門型フレームを採用することで敷地を有効に使える
木造に落ち着きました。
プランの焦点は、間口の狭い長方形の建物の各室に、いかに光と風を取り入れるか。
当然中庭(光庭)を設けることになりますが、特にリビングスペースやダイニングキッチンスペースである2階部が
中庭により狭く区切られることのないよう、リビングとつながる広いベランダを設けて風通しと見通しを確保。
ベランダからリビングや中庭、廊下を通してダイニングキッチンまで見通せることで、一体化・広がりを演出しました。
1階奥の和室から3階子供室まで、光庭を通してタテヨコにフロアがつながり、家のどの場所からも家族の一体感を
感じられる建物が実現しました。

今日の町家 hikariniwa

敷地は間口5m×奥行き14m、典型的な京町家の建て替え物件です。
特殊な構造を採用し、構造計算に半年、努力を積み重ねて、屋内駐車場・和室・各階の水回り・納戸・寝室2部屋とホームエレベーター、
そして光庭を備えた家を実現することができました。

玄関から光庭を見る

京町家が連なる、むかしからの職住近接の町。
かつてお商売に使われていた建物を取り壊し、若いご夫婦のための木造3階建て住宅に建替えました。
外観は町家の面影を残して周囲の景観に溶け込むよう配慮しました。ガラスで囲われた光庭は、ほぼ暗い駐車場の奥にひっそり佇みます。

リビングルーム

ベランダに面した窓から明るい光が差し込んむリビングは、快適そのもの。
窓の外も向いのマンションが見える密集地ですが、シルエトシェードの柔らかい光で、都心のざわめきから隔絶した空間を作ります。
窓のアルミサッシは両側の壁にすべて引き込むことができ、奥行きの深いベランダまで開け放すと、部屋の解放感は最高に。

リビングから階段方向

ベランダに面した窓から明るい光が差し込んむリビングは、快適そのもの。
窓の外も向いのマンションが見える密集地ですが、シルエトシェードの柔らかい光で、都心のざわめきから隔絶した空間を作ります。
窓のアルミサッシは両側の壁にすべて引き込むことができ、奥行きの深いベランダまで開け放すと、部屋の解放感は最高に。

リビングからデッキ

東側のフルオープン窓を開けると、そこには奥行き2mを超えるデッキが広がります。
夏にはテーブルを出してアウトドアダイニング、クリスマスにはイルミネーションツリーを。
リビングの続きとして、一年を通して楽しむスペースです。

ダイニングキッチン昼景

キッチンの窓からこぼれる光が気持ちいい空間。
キッチンは壁際と食卓の右手の2列で構成し、チェア以外テーブルまですべて、この家のために作られたオリジナルです。
キッチンは天板に白の人工大理石、扉の面材にウォールナットを使い、パナソニック社の食器洗い機とガゲナウのIHクッカーをビルトインしました。
レンジフードはアリアフィーナを採用。
レストランのようなダイニングは天板は同じくウォールナット、脚は強化ガラスを使い、空間に奥行きを持たせています。
室内の色調を濃い木の色と白の2色にまとめたことで、家全体の統一感が生まれました。

ダイニングキッチン夕景

遅めの食事をとって、ゆっくりワインを楽しむ・・・そんなライフスタイルが似合う、都市生活のためのダイニングです。
扉をしめれば冷蔵庫やオーブンなど機器が目に入らなくなるので、日常の生活感を忘れる時間を楽しめます。
キッチンもテーブルもこの家のためだけにデザイン・製作されたオリジナルで、広いテーブルはゆったり7人掛け。
実は建物のすぐ裏には大きな学生マンションがそびえ建ち、窓のすぐ向こうに人の気配がすることも。
窓に光を通して視線をカットするシルエットシェードを取り付けて、建て込んだ町中でのプライバシーを確保しています。
扉の内側にはエアコンやオーディオスピーカーが隠れ、BGMの聞こえるシックなダイニングができました。

ホームエレベーター

おしゃれなダイニングキッチンの背面には、ホームエレベーターが設置されています。
食材や飲み物などの重い荷物を2階のキッチンに持って上がるとき、エレベーターが大活躍。
今はデザインや種類・価格にもバリエーションが増え、エレベーターは身近な設備になりました。

リビングの間接照明

リビングの片側はすべて壁面収納。
ウォールナットの質感を生かした扉は、鏡板張りの壁のように美しい背景になります。
間接照明を灯したこの一角は、隠れ家ホテルのような表情を見せます。

廊下から光庭を見下ろす

細長い敷地の中央に位置する光庭。
この庭を設けることで、前後の居室とそれらを結ぶ階段・廊下に自然の光と風を届けることが可能になります。
すべての部屋が光庭に接しますが、届く光の量には違いができます。明るい2階・3階、落ち着いた1階の和室。
部屋の機能や用途で必要とされる光の量を調節する。光庭にはそんな役割も備わります。

主寝室のドレッサー廻り

ベランダからの光がシルエットシェードを通して明るく差し込み、気持ちのいい寝室。
ドレッサーを一体化したクロゼット、衣類の収納を兼ねたベッドサイドなど、さながら、お施主さまのためだけにデザインされたホテル。
この部屋には薄い蓄熱暖房機が付けられ、エアコンやペアガラスサッシ、同時給排型24時間換気とともに、室内環境を快適に保ちます。

主寝室のシステム収納

ベッドのヘッドボードにあたる部分はカウンターと吊り棚で構成して収納量を確保、カウンターの上には照明とスイッチプレート。
お施主様のアイデアで実現したこの収納、カウンター高さはベッドの高さに合わせて作られています。
細部にまでお施主様の美意識とこだわりが行き届き、イメージ通りのホテルのような寝室が実現しました。

階段吹き抜けから廊下

隣地が境界ぎりぎりまで建ち、背面には大きなマンションがそびえる都心の立地。
光と風が家に入るか。
ご家族の心配は、外部に設けた光庭と室内の階段吹き抜けで解消されました。
光と風が内外二つの吹き抜けを通して、家の隅から隅まで流れて行きます。

光庭夜景

夜になると、光庭の奥に隠れる和室に灯がともり、そこはさながら花街の夕景。
光庭を通して玄関から見える格子の情景は、京都の町家そのものです。
離れのように見える和室は客間に、行事に、昼寝スペースに、と大活躍。
一部屋分の余裕が、暮らしに彩りを添えてくれます。

全景夜景

隣地が境界ぎりぎりまで建ち、背面には大きなマンションがそびえる都心の立地。
法令規制、景観条令、近隣や権利関係など多くのハードルがお施主様の前に現れましたが、家族が力を合わせて、乗り越えてこられました。
家はお施主様が建てるもの。設計事務所は経験と能力をフル稼動して、そのご意志に応える。
この原点を再確認できました。
すべてはお施主様の意志から始まります。
そして、ご自身の城をご自身の手で作り上げるのです。
末永いご多幸を、心よりお祈り申し上げます。