注文住宅

江津の住処(サブ名:Shipな家)

面積:

100㎡

費用:

2500万円

築年数:

5年

エリア:

熊本県熊本市

実施時期:

H.23

内容:

建設地は、上江津湖周辺の住宅密集地にあります。
この土地は、クライアントの希望エリアで、クライアント自身の足で探しまわり、ようやく見つけた土地です。 

形状は、細長い台形のような変形敷地。

当然、一番の要望は、広がりのある住空間をつくってほしいでした。
ただし、プライベート確保を前提として・・・。
また環境問題として、江津湖周辺の水はけの悪さがありました。
周辺情報によると最近のゲリラ豪雨時、一時的に水路が氾濫するとのこと。

しかし、そんな土地ではありますが、
北から南へと狭くなっていくパースペクティブな空間で、
奥深さを強調しています。
それは、今後の広がりの可能性を期待させてくれます。
また
「水に浸かる」土地として見ていると、その形状が「舟」を連想させます。
それは、舟のような基礎の器が水から守ってくれるようです。

限られたスペースに
プライベート確保という閉塞的になりそうな条件の中

そこに建つ家は、
基礎の器をベースとし
パースペクティブな空間を軸に
視線の流れにこだわった
より広がりを感じる空間を追求しました。

「床レベルの変化による空間の繋がり」
「向き・距離による抜けや俯瞰・仰視の角度」
「仕上げの素材、色彩、形状」
など
瞳孔の膨張収縮や様々な眼球運動を引き起こす視線の流れです。

また「視線」に重点を置いたのには、その他の要望にも起因しています。
夫は「黒い家、ソファーに座る、黒く籠る趣味室」に対し
妻は「白い家、畳に座る、白く全体を意識できる趣味室」などで
正反対の要望でした。

そこで、この住空間の中で生活する夫婦各々の視線の先を考慮し
空間構成や仕上げの配置を決定しています。

プライベート確保をしながら周辺環境や空へと垣間見れる窓。
そして周辺の屋根を超え江津湖や花火大会を望める物見台。
視線の先は、内から外へと抜けていきます。

Shipな家は、閉塞なコートハウスのようでどんどん外に広がるオープンな家になっています。

近隣に配慮した夜間のあかり。

家のフォルムは、南に先細りする敷地に接する道路と水路に沿った2本の軸で構成されています。

電柱は、近隣の幹線で、交差点を照らす街灯の柱であるだけでなく、家を守るガード柱であり、また夜間街灯により家も照らされことで交差点の安全が保たれています。

大階段は、板間とテラスがより近い繋がりとなり、アプローチ動線・生活動線や空間の多目的活用性を向上させるアイテムです。

コートからの光がスポットライトとなり浴室の壁を照らし、視線の焦点が生まれより奥の深さを感じる。

白の部屋は、奥様の絵画・手芸などのアトリエで明るく白い部屋です。普段は、洗面脱衣室やバス、トイレの戸を全て開けて風の抜ける一室空間とし利用されています。

黒の部屋はご主人の趣味室で、暗く篭れるような空間です。

湯舟につかり夜空を見ながら一日の疲れを癒します。

板の間の床高は、大塀の高さから80cm低い位置にあります。道路対して座ると干渉されず視線が周辺環境にも抜け圧迫感のない広く明るく風通しの良い空間になっています

奥様の希望である床座での生活とご主人のソファーの生活が同スペースで可能にするためソファーの高さと畳の間の高さを同じにしています。

キッチンは、適度な距離感を持った位置ありながらも、敵所に開口を設けることで、圧迫感のない明るく風通しの良い全体を意識できるスペースです。

この住宅事例を手掛けた建築家

岩瀬隆広建築設計

建築家 / @熊本県

岩瀬隆広建築設計がいつも大切にしていることは、施主様各々が感じる「豊かで、気持ちいい」という感覚をもつ空間づくりです。施主様の「想い」を、光・風に包まれた心地よいすまい空間へと提案していきます。    そんなすまい空間を実現するために施主様とのコミュニケーションは、「誠実・粘り強く・親切丁寧」をモットーに信頼できる良きパートナーとして関係を築いていきたいと考えています。限りある予算の中で限りない豊かな住まいを一緒に実現してみませんか。

岩瀬隆広建築設計

建築家 / @熊本県

岩瀬隆広建築設計さんの住宅事例