注文住宅

『TO-house』ジャケットを羽織った家

面積:

137㎡

エリア:

石川県金沢市

実施時期:

2008年11月

内容:

周囲が畑で囲まれた旗竿形状の敷地で、外部からは建物が360度見渡せる立地環境に建つ住宅。
施主の要望であった「外壁に窓のないインパクトのある外観」に対する回答として、建物の4隅にVOID(中庭)を設けた十字型のプランとし、ボコボコと穴(開口)の開いた黒くスクエアな外皮で覆うという、まるでジャケットを羽織ったようなデザインを提案しました。必要な開口部は、VOIDに面して設けられており、採光、通風を確保しつつ、プライバシー、防犯性に配慮されています。また、それぞれのVOIDは、駐輪スペース、サービスヤード、テラス、庭といった、性質の異なる機能をもった用途として存在し、外皮の穴(開口)は室内からの風景や自然光の採り入れ方などを検討してレイアウト、サイズを決定しました。

このプロジェクト事例を手掛けた建築家

戸井建一郎

建築家 / @石川県

建築をつくるということは、そこに敷地を取り巻く環境があり、クライアントの思想や個性が介在し、様々な諸条件が関わり合ってきます。これらの要因におけるあらゆる特有性やプログラムの性質を読み、それらの特徴を最大限にいかしたデザインコンセプトを生み出して、建築に固有のストーリーを与えていくのが我々アーキテクトの役割です。従って、toitは固定的な観念やデザインテイストはあえて持たず、常にニュートラな思想のスタンスをとって、クライアントの意見に真剣に耳を傾け、ゼロから空間を構築していきます。多くのコミュニケーションや様々な脈略の中から発見、発想したアイディアにお互いが共感し、その価値観を共有しながら、それらのイメージを建築空間に反映させていけるよう、設計を進めていきます。このように大量生産、標準化、効率化という思想とは対局のプロセスによって、空間構成からディテール、また、構造や必要な性能など、全てにおいてカスタマイズ可能な[オーダーメイド建築]をつくりあげていくため、1つのプロジェクトに多くの時間と精力費やしています。デザインクオリティーの高い建築を求めて、議論や検討を幾度も繰り返しながら、ブラッシュアップされた真のオリジナリティーを思索していくのです。建築デザインをベースに、よりよい環境をつくり、一人でも多くの方に豊かさと感動を提供出来ればと思います。また、建築が生活、さらには地域社会に潤いと活力を与えることができれば幸甚です。