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南あわじ市阿那賀の丘陵地に拓かれた高台の別荘地。類い稀な海の景観を有するこの土地は、同時に強い海風が吹くことでも知られていた。設計の要点は、この優れた海の景観を余すところなく生かせる開口部の設計と、その強い海風から如何に開口部を保護するかのアンビバレンスに象徴されていた。さらに、週末利用を基本とする別荘建築のセキュリティーや管理の在り方、周辺環境との連続性、国産の自然素材を積極的に活用することなど、環境や資源エネルギーのテーマもデザインの一部として取り組んでいる。平屋建て、水平基調の低いプロポーションに調えられた建物は、丘の上に佇む方舟のような極めてシンプルなフォルムの内に、その開口部の全てが飫肥杉の鎧戸で覆われている…鎧戸が開け放たれたときの驚きの眺望と開放感…!! 対極を内に秘めた別荘建築のプロトタイプです。
不在時には、デッキ部分を含め建物全体が飫肥杉の鎧戸で覆われるように設計されている。
海の見えるバスルーム
アイランドキッチン脇から広間、デッキ、海の方向を見る。
デッキから広間を見返す。
庭側からの夕景。ウッドデッキは広間から連続するカヴァードスペースとして屋根下に組込まれている。
大胆な開口部を持つ庭側のエレヴェーション。
広間からデッキ、庭を介して海を見る。デッキに出ると播磨灘が一望できる。
ポーチから玄関ホールを見る。広間に誘われていく空間的連続性が、劇的に広がる眺望への期待感を高めている。
外装に纏う飫肥杉のナチュラルでワイルドな風合いが、建物に明確な個性と存在感を与えている。
方舟のようは極めてシンプルなフォルムにまとめられている。
標高 80mの高台にあり、播磨灘が一望に見渡せる。右手遠方には鳴門大橋を望むことができる。