注文住宅

玄の家

面積:

113㎡

エリア:

大阪府箕面市瀬川

実施時期:

2002年12月

内容:

行き止まりの道路の向こうには高層マンションが立ちはだかっていました。敷地はそのマンションが見えている隙間、道路から4m上にありました。マンション の視線から逃れることは方位からも難しく、それでも開放感のある空間をつくることと、毎日登らなければならない4メートルの高低差があるアプローチを退屈 な空間にしてはならないと感じたのが、はじめの印象でした。
まず、建物を敷地(道路)に平行に配置するのではなく、南北の方位に従うことでおもしろい角度を持った余白が現れるのでそれをアプローチを仕立てるのに利用しました。階段を上っていくと施主ご主人がデザイン・制作したステンレスの表札パーティションが訪問者を出迎えます。
ご主人もデザイナーであることから、この表札をはじめ、お子さんの落下防止網や浴室前の目隠しなども彼が制作しましたし、今後もすみながら変化していく要素を多く残しています。また、計画の過程でも色や素材について専門的なやりとりの中で決定されていきました。
この家の名称を「玄(くろ)の家」としたのは、施主が玄人(くろうと)であることと、彼が最終的に黒い濃い色を望んだことに起因しています。これからの変化が楽しみな家です。

家族構成夫婦2人+子ども2人
法規都市計画区域内
市街化区域 第一種中高層住居専用地域
建ぺい率  60%
容積率   200%構造・工法主体構造 木造在来工法
基礎   ベタ基礎規模地上2階+ロフト
床面積  1階 66.24㎡
     2階 47.20㎡
延床面積 113.44㎡(34.31坪)主な仕上外壁 リシン吹付、しっくい塗、ルスター鋼板小波板張
内壁 珪藻土壁紙
天井 珪藻土壁紙 織物壁紙
床  北欧パインフローリング15㎡
   柿渋塗 蜜ロウワックス仕上
Photographed by STUDIO REM 平 桂弥
屋根 耐摩カラーGL 瓦棒葺施工米田建築株式会社

この住宅事例を手掛けた建築家

和泉屋勘兵衛

建築家 / @兵庫県

よく話し、よく作る。 永く使われていくものだから 住み手のあふれる想いを十分に受け止めて それらを包含しながらも 何もなかったような シンプルな空間に仕立てていきたい。 時間をかけてよく話し 時間をかけてよく作る。 そうすることで、唯一無二の答えが見えてくる。 時が経ち そんな住み手や作り手の熱が、建物から引いた時 それでも愛されていたなら、本物なんだと思う。

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