注文住宅

シルバーボックス

実施エリア:

東京都町田市広袴町

延床面積:

102.94㎡平米

内容:

町田市郊外の閑静な住宅街に建つ画家夫婦の住宅です。賃貸マンションからアトリエのある戸建住宅にステップアップしたいと土地を購入され、設計のご相談を受けました。
1. アトリエと暗室が欲しい
2. 外観は「小屋」のイメージで
3. 光の美しい室
というご要望からデザインをスタートさせることに。
大きな構成としては、1階をアトリエ&暗室のワーキングエリア、2階を生活エリアにあて、各階でその性格を大きく分けています。その上で2F階段ホールをギャラリーとし、作品やご主人の趣味のカメラを展示するなど、遊びある空間で階を繋ぐプランとしました。また、階段室の開口、ギャラリー床のグレーチング、ポリカーボネイト建具などのエレメントが、それぞれの空間を光で繋ぐように配慮しています。生活の中心となるリビングダイニングルームは全体を白とし、ジョイントやDL等のディティールを消すことで、目障りなく光を感じられる空間としています。外観は「銀色の箱」とし、「小屋」のイメージとしてのキャラクターを明快に。
作家であり表現することを職業とされているクライアントご夫妻は、私にも表現者としての姿勢を求められているようでした。最終デザインに至るまで互いに対話を欠かさず、楽しい設計作業となりました。このようなスタンスで取り組む仕事は稀有でもあり、設計者として貴重な経験をさせて頂いたと感じています。

・戸建専用住宅(新築工事)
・第一種低層住居専用地域 第二種中高層住居専用地域
・敷地面積 120.31㎡
・建ぺい率 30% 50% 
・加重平均建ぺい率 49.7%
・容積率  60% 150%
・加重平均容積率 148.66%
・建築面積 55.32㎡
・延床面積 102.94㎡

シルバーボックス・外観

シルバーボックス、目抜き通りからの遠景。偶然にも同時進行していた隣の住宅の外観も同様のマテリアルで、仲良しな佇まいとなりました。

シルバーボックス・西側外観

外壁はガルバリューム鋼板波板、屋根もガルバリューム鋼板立ハゼ葺きで全体を銀色に。まさしく銀色の箱となりました。1階の白い扉は玄関であり、作品の搬出入口でもあります。

シルバーボックス・北側外観

北側にあたるこの立面がこの住宅の正面になります。開口からは階段室をうかがうことが出来ます。2階の居間は一部キャンチになっており、小箱が相貫したような立面になっています。

シルバーボックスの夜

夜は北側の開口から漏れる光が印象的です。室内の様子を額縁で切り取ったように見えています。反転した借景とでもいいましょうか…...。

階段室からギャラリーを見る

階段上に立ち、ギャラリー越しにリビング奥の南壁面までを見ています。
光が奥へと誘ってくれるているように感じていただければ幸いです。

階段ホール&ギャラリー

北側採光による安定した光がギャラリーを充たしています。この光は1階玄関の採光にもなっています。

白のリビングダイニング

クライアントとも相談の上、室全体を白にしました。壁と天井はAEP塗装で、床はPタイルです。天井にDLや設備的なものは取付けず、室全体を極力ニュートラルにしたいと考えています。
家具等が入れば、それらを引き立てる空間になることでしょう。

リビング光戸クローズ

正面が階段ホール(ギャラリー)とリビングを隔てるポリカーボネイト製の光戸です。一間の間口をもち、日中は階段ホールからの光が透過してきます。現代の障子とでも云えるかもしれません。右側はFIXされていますが、キッチンとリビングの間仕切りとなっています。キッチン側の光でリビングに対する光壁になっています。

リビング光戸オープン

ポリカーボネイト製の光戸を開けたところです。階段室の北側開口が闇となり、室内の明かりとのコントラストを描いています。

1Fアトリエ

1階はワンフロアー分のアトリエになっています。写真をベースにした作品を制作されることから、階段室の右側奥に三畳分の暗室がプランされています。